キングオブコント感想

毎度遅ればせながら〜。自己満足な超長文。書き出したら止まらなくなってしまって…だって楽しかったんだもん!あー、ほんといい番組でした。



順不同にいろいろ。

  • 煽りVがすごい
  • M-1もすごいけど、それ以上かもってくらいの勢いのガンガン煽ってますねえ
  • …若…っ干、やりすぎじゃね^^;?
  • カッコよすぎて一瞬マジで音楽『パイレーツ・オブ・カリビアン』に聞こえたもんw
  • また間あいだに挟まれたオロCのCMがすごいっすねー
  • いやいいんだけど、ピュアな目でもって見ればすごい心温まるしいいんだけど
  • 芸人ファンからしてもああ〜、いいなあ〜と思えるんだけど
  • 何だろう…芸人MADか!みたいなw*1
  • CMにされるとちょいとあざとい…と思ってしまう心の汚れた子で本当にすまないと思っている
  • あとコントにでまでプロダクト・プレイスメントを入れ込むのはいかがなもんかと思うでよ
  • 天竺鼠のお菓子についてはネタの一部で使ってるんだしいいと思うんだけども、サンドのLUXは全然必要なくね?っていう
  • そこは冷めるからマジでやめてけれ
  • 舞台裏映像いろいろ
  • くーちゃん何してんのw
  • ちょ、井上さんwwもといノンスタwww
  • そのカッコでそんな顔されてもww
  • ネタ映像は準決勝が中心でしたけども
  • 2回戦や3回戦の映像もちょいちょいありましたね
  • そういやカメラ入ってたなー
  • 合格発表時の富沢さんの格好はいかがなもんかとw
  • 一瞬頭のがバンダナかと思って「どんだけダサいんだ!」と驚きました
  • タオルでよかった…w


そんなこんなで各組ネタとか感想。

東京03 『コンビニ』

VTRのおぎやはぎの脱力感たらないwすばらしい力の抜け具合ですね、いつ見ても…そしてそれを受けて笑う東京03。あの…ちょっとばかりぼんやりしすぎというか、ギラギラ感薄すぎませんかw
で、本編は…お、準決勝で一番ウケたネタ!さすがの安定感でよかったです。東京03が今回うまいなあと思ったのは、サンドもそうですが、どちらも後味の悪いネタを持ってこなかったところ。私の個人的な意見ですけど、やっぱりすごく理不尽なキャラクターだったりひどい設定だったりすると、どうしても好き嫌い出やすくなってしまうように思うので、誰かが気分を害することなく笑えるネタっていうのは大きいんじゃないかな〜と思います。コントってその辺のさじ加減が「ええ!?」みたいなネタも多いので…爆笑する人がいる半面、まったく笑いどころがわからない人やドン引きな人もいる、みたいなネタを持ってくるとやっぱ難しいよねー。なんだかんだ言って賞レースなわけだし、点数は多数決なわけですし。最大多数の最大幸福?ん、ちょっと違う…まあ、より多くの人に楽しんでもらえるような普遍的なネタのが好ましいんじゃないかというね。その点このコントは誰も傷つかなくていいなあ、と思うのですよ。店長も強盗も店員もお前ら平和だなー、っていう一抹のほっこり感w
点数は835点。おお、トップじゃなければもっといったんじゃないかなあという気も。私はとても好きですこのネタ。ちなみに準決勝では蛇を全力で投げる姿が面白すぎてそっからよく覚えてなかったので*2、こんなオチだったっけか…と思ったw
「ずるいなあ〜もう〜…ずるいずるい〜」「うるせー!」「ちょうどいいやついねえのかこの店!」「がおー!」「しねえよ〜」「しろよー!!!チャンスじゃーん!!」「店長は今極限状態なんだぞ!」「店長かわいそうだろー!」ツッコミの精度の高さよー。

ジャルジャル 『しりとり』

わちゃー、これかー。私はこれは面白いと思うんですが発想としては全然あるあるだと思うので、なんでまた?という感が否めず。準決勝でもこれをやってるのを見て、何で?と思ってたんですけど、まあウケてたし笑ったんで、ある意味その緩急つけてゆさぶる技術力的なとこが買われたのかなあと思ってたんですが。このネタを面白くできるってのは腕だよなー。だって本当にただしりとりしてるだけなんだもんwわりとやりますよね、す攻め的なことは。ちなみに私がそれをされたとき一番びっくりした単語は「きんらんどんす」だー!…ってどうでもいいですね、はい。
まあそんなわけで、その辺が点数が伸びないネックだったのかしらと思ったりします。あるあるネタとしてやってるならちょっと違うのかなあ〜。734点。東京03にとりあえず8点つけて、それよりは1,2点低く、という人が多かったんでしょうかね。順番が悪かったか…それでもちょっと低すぎるって気もしますが。しかし小さい声で「パナキです」って八木さんwwwいや確かに私も一瞬思ったけどww
「すす」「スターバックス」「…す〜!」「今自分の身に一瞬何がおこったか解らんかったな、これがすおじさんや」ネタがネタなのでいいフレーズって難しいよねー。…というのが点数のすべてな気もする。

モンスターエンジン 『競馬実況』

モンエンって普通に喋ってるとこ一回見ればそんなことないのは解るんですが、なんでこういう真面目な顔してるとえらく不気味に見えるんだろう?とVTRを見てしみじみ…w芸風もあるのかなあ、なんか…得体がしれない感じというかw
ネタは…あー、これちょっと苦手なテイストかも…ゴメン>< 最初の吹き矢的なところでピークが来て、その後ずっとぽかーんというかえ?って感じでしたwどうもただただ爺ちゃんが哀れに思えてしまってねー…面白さが理解してあげられなくてすまん。771点。これが高いのか低いのかもよくわからんというのが正直なところスw
「高かった〜…」「おひさしぶりです〜、馬場です〜」「部屋で仁王立ちの毎日でございまして…」「馬、多っ!」「…逃げてー!」名前が馬場ってのもボケのうちなのかなー。その細かさをもうちょいネタに生かされてほしい感じ?

ロッチ 『カツ丼』

中岡さんの昔の写真www誰だよwwwwしかも沖縄旅行て…どんなVTRw
ネタはこちらも準決勝のネタを持ってきましたねー。よーできてるネタだと思うので、そこは納得。もしUFOとか出てきたらどうしようかと思ったwそれはそれでちょっと見てみたかった気もしますがwただ、準決勝の方がテンポ乗ってたというか間がよかったかな。あと、舞台だと別に気にならないというか、むしろコカドさんも上手いな〜!という感想だったんですけど、テレビだとコカドさんがマジっぽく見えすぎたような。…普通にこういう人みたいに見えてしまうというのが不思議。演技力があるということなのかもしれませんけども。舞台でやるテンションと同じテンションでいくのが裏目に出ることもあるのかなあ、という風に思いました。その点東京03は飯塚さんが緊張気味だったのが逆によかったのかもしれませんな〜…飯塚さんもノリノリだと結構迫力出過ぎるというか、もっと顔真っ赤っかにして怒鳴ってますもんねwまあ私はもともとキレツッコミ大好きなんで、そっちのがいいですけどwあれかな、本人の色というより作ったキャラの中で突っ込んでるから怖く見えるのかな〜…うーん、この辺はよく考えないと難しい話な気がする。807点。準決と同じテンポが出てればあと10点20点くらいは上乗せできたかな、という気がします。
あー、しかしこのへんでちょいちょい映る東京03が全員何とも言えない顔してておもしろいというか何というか。…一番おっさんのくせして何をちょっと庇護欲そそる感じ出してくれとるか!ちょっときゅんとしちゃうじゃないか!ばかー!←w
「オレサラダあげへんよ」「お前が健康考えろ言うたやんけ」「すみませんさきほど注文したカツ丼、ひとつ親子丼に変更で…」「オレそういうのイケるタイプやねん!」こんだけまくしたてないといけないネタを持ってくるのはなかなか勇気がいることな気がします。コカドさん、滑舌に爆弾を抱えながら(wお疲れ様でございました〜。

天竺鼠 『食堂』

うわあ、マイクー><! このネタ初めて見ましたけど、こらたぶんネタ飛んでるだろうと思いながら見てました。「おいしいなー!」って言ってるとことか、ハンカチごそごそしてたとことか明らかにおかしかったもんな…うーむ。これはちょっと悔いが残るだろう…ら、来年がんばれー…。としか言えない。(苦笑)
そういうアクシデント抜きにしても、どうも聞きにくかったのが気になりました。そこに関しては力入りすぎてたんだろうなあっていう感じがしましたが…どっちにしろいろいろドンマイな感じ。それでもこんだけ焦ってたしアクシデントもあったけどだだスベってるわけではなし、ちゃんとそれなりの笑いがとれてたというのはすごいことですよね。ほんと来年またがんばっていただきたい。723点。
「もう一回見たいかなって思いましたね、すぐ」という秋山さんのコメントも、ちょっと深読みしてしまった天竺鼠でした。もっとおもしろいんだろうな、ほんとは…生のこわさ、賞レースのこわさ。
「二人で食べた方が美味しいやろがー!」「助かるっちゃ助かるわな〜!」「結婚はしてるよ」「そうなん?…なんかごめん」「浮いた金で嫁さんに美味しいもんでも買うて帰れや!」「ありがとうございますー!!!」…広い意味ではこれもツンデレってやつなのかしら。

しずる 『冥土の土産』

VTRで笑われる池田さんwwあれは笑いをとったのではなく「笑われた」というのが正しいよねたぶんwこのVTRを見て思ったのは、言ってることとして面白かったりネタ作ったりするのは村上さんかもしれないけど、しずるのコントで笑いやすい感じを出してるのは池田さんのコミカルな空気や演技によるものが大きいんじゃないかなあということでした。Wボケに近いスタイルが多いからアレですが、ツッコミ寄りにしておくのが惜しい存在感ですよな〜。ボケ方というか、セリフまわしや空気感がとてもいい味だと思います、はい。
そしてネタは…うーん、先の天竺鼠のガチガチというかぼろぼろというか…っぷりを見た後で見るとほんと呆れるくらいに図太いwその心臓を他のシュール組に分けてあげてー!(苦笑)と言いたくなるくらいに生き生きとしてましたね。すげえ。サンド以外の全員が準決勝と同じネタ、サンドも2本目が準決勝のネタでしたが、東京で見た組の中で、唯一準決勝と同じかそれ以上のテンションで出してきたんじゃないかなと。単純にすごい、と思いました。そのハートが。w
いわゆる「芸人ウケ」なコンビではない気がしたので、結果どう出るかなあと少し気をもんでいたのですが、結果は820点とまずまずの高得点。きちんと転がって、きれいにオチるネタは点数が伸びやすいのかなと思いました。M-1で「4分の使い方」なんて言われたりしますが、このネタはその4分の使い方が秀逸だったように思います。半分過ぎたあたりからのスピード感と展開が心地の良い、きれいな起承転結で賞レース向きな感じ。
「おい!逃げちゃうよ〜!」「今日の朝糖分摂ったからね!」「かざかざ?」「なぁにふじふじ?」「今のはわざとこちょこちょしたんだよw」「あいつ…まさか!」「お待たせ〜」個人的には最後のオチで「どういう意味?」まで訊かない方が余韻があっていいんでない?なんて思うのですが、きっちりオチですよ、って感じを出さないといけないのかしら。そういやネタがテレビ用で結構修正かけられてましたね。このネタを見るのは3回目か4回目ですが、以前見たときには「公文式習ってたからね」だったし、携帯で調べるくだりは「docomo圏外だ」「俺auだから電波入るよ」だったと思います。そこの利害関係は修正する割に、サンドのブックオフはOKなのはどういう料簡なんだろうw docomoauはまあ難しいにしても、公文はそのまま使えそうなもんですけどもねえ。まあ別にネタにおいてさほど重要なポイントではないのでいいんですけども。

サンドウィッチマン 『ハンバーガーショップ

なんなんでしょう、この完全にベテランの風格と貫録はwいやーネタ運びといいウケ方といい何というか圧倒的というかなんというか。緊張はしてるようなのに、それでいてボケもツッコミもひとつも外さず流れていく感じがすごいですね。特にツッコミの遅れてくるじわっとした笑いがすごいなあ。そしてオチwwwそれでいいのかwまあなんというか、当然の878点。
「…興奮してきたな」「ブックオフかお前」「ソルトレイクの方で」「ビッグバーガーを千個」「業者か」「S、M、A、L、Lがございますけども」「ご一緒にー!ほたてはいかがですか?」「お飲み物、BANANAシェイクでよろしかったですか?」「カルロス・トシキオメガドライブじゃねえか、懐かしいなお前」「600円じゃねえか」「ほたて!」ああ、素晴らしいフレーズが多すぎる><いやあしかしやっぱすごいですねえ。ひと組だけ、ボケが抜きんでてパワフルw富沢さんのレジ打ち笑った〜wwあと、私は「ちょっと何言ってるかわかんないっすw」がやっぱり好き!そして先日のスクール革命での酔っぱらった伊達さんによるツッコミ講座(wを思い出して、あ〜、と思いながら見てしまいましたw
富沢さんは普段バラエティだと結構な率で空気だと思うんですが、今回はいつになくすげえ饒舌でしたね。テンションあがってたのかしら?普段もああならいいのにー!

インパルス 『墓参り』

新ネタで受かったので、と言っておられたということはこのネタは新ネタなんですね。なるほど。まあ後から何を言ってもとらぬ狸のナントカ…じゃなくて後の祭りですけど、これよりは2回戦でやってた旅行代理店の方が無難だったかなあという気はします。このネタはボケの打率がちょっと低いんじゃないかなあと…生で見たときにもちょっと思ってたんですが、今回のを見てるとそれがくっきり出てしまった感じがしました。新ネタで勝負したいという気持ちは解りますし、すごくいいと思いますが…うーん、難しい。
モンエンのネタと同じく、途中の「反動を利用して…」あたりがピークで、メリハリに乏しく尻つぼみがちだった印象でした。767点。うーん…板倉さんの飄々とした雰囲気はとても好きなんだけどなあ…ううん、ううん、ううん……うーん…。ま、やはりネタ選びに難ありに尽きるというところですか。あとはもう東京03なんかもそうですけど、ある程度芸歴いってるコント師の人らは長いネタじゃないと持ち味出ない部分がでかいというのもありますかねー。まあそれでもどうにかして4分にしなくちゃいけないわけですけども。あああ、点数出た後の板倉さんの表情の変化が痛々しい…。
「…もういい!」「忘れるなよ!あの雨の日のことを」「どの日だよ」「何さっきから?すげえキレてっけど」「反動を利用しての〜!」「お父さんお墓間違えちゃった…あ、こっちか」オチの板倉さんのテンションが好きです。なんか愛嬌あるというか憎めないなー、この人のボケ方は。



間の振り返るダイジェストVTRがまるで仮装大賞のようでしたけどもw何なんだろうあれは…浜ちゃんじゃないけど、いるか?あれ…wあ、そういえば準決勝ではペナルティを見たときにも「…仮装大賞!?」と思ったなあ…。いや見た人しか解らないかもしれませんがマジでネタのテイストがそれっぽかったんだって!言いたかないけど、なんであれで準決勝まで残ったん?ひな壇要員として?w
はー、しかしダウンタウンの安定感たるやないですなあ…いやほんと今さらというか、言うまでもない話かもしれませんがやっぱすごいなー。松本さんが面白いってのももちろんなんですが、浜田さんの司会はピシッと締まっていいですねえ。スカーン!とした声がひびくとはっ!ってなるw

天竺鼠 『コンビニ』

すっげシュールwww「なんちゅうオチや」という松本さんかな?の声が入り込んでましたがまさにwいやー、私は好きよ、そのやりたい放題やりきった感じw
1本目は正直本当にずたぼろだったと思うんですが、その失敗を引きずらずにやりきったのは立派!こっち一本目の方がまだ解りやすかったんじゃ?と思いますが、1本目だとさすがに東京03とのかぶりが気になっちゃったかもしれないですし、まあそのあたりは何とも言い切れませんな。本人も言ってましたけどもw「それ言い出したらキリないですからね」wwこのやたらとコメントが光る感じといい、2年連続決勝といい、M-1における某Wい飯を彷彿とさせて何だか少々涙を誘われた次第です…(苦笑)
829点。点数の付け方には直前の組の出来と、2本目のネタに関してはその人たちの1本目のネタとの対比というのが大きく影響していたように思います。最終的にあまりにも点差がつきすぎないように、1本目が低かった組には高い点がつきやすいというか。まあでもそれも人情としては至極普通だと思うのでしゃーないといえばしゃーない話ですよな。ということは、2本目に強いネタを持ってくる方が点数は伸びやすいということになる…気がする。
「んー!」…あ、フレーズ書き出せないやwせめて言うなら「はい大黒柱です」くらい?あんだけセリフ削ってもちゃんと伝えられてるのはすごいと思います。好みの芸風なわけではないけれど、彼らにしか出せない味や色のある人たちだなあと思いますので、来年も頑張ってほしいです。

ジャルジャル 『野球部』

おお、今度はこういうネタか………ううん、こっちも他のネタはなかったんだろうか…?ジャルジャルにさほど詳しいわけではないので何とも言えないですけども、たぶんだこれは求められてるネタと微妙に違ったんじゃないかなあという気がしました。もっとバカバカしくてしつこい感じの方がよかったんじゃない…かなあ…うーむ。結果を見ても、こいつらアホやwwって言いたくなっちゃうようなネタか、きちんと練られた構成のキレイにオチるネタのが点数も出やすかった気するしなー。ジャルジャルはどっちかっていったら絶対前者型だと思うので、そっちを追求した方がいい結果につながるような気がしました。
個人的には2本目の方は本当に申し訳ないのだがあんまり笑えなかったなあ…普通にイラっときてしまったというのが致命的wあとはオチがどうもなあ〜という。天竺鼠の刺したシーンや、ジャルジャルの吐いたシーン…で笑うのは一抹の罪悪感が伴うのでちょっと笑いにくいですかね。終わった後の芸人さんたちの苦笑よ…w結果は805点。ううん、まあ妥当っちゃ妥当だけど1本目ならもっと低そうな…やっぱり2本目はややインフレ傾向なのかな。
「じゃぺぇあーん!」「僕の言葉全部吸収するねえ」「できたてのパー」「これ野球ちゃうからな、俺教えてるの」つまらなかったわけでは決してないのですが、何かが惜しかったなージャルジャル…まあ実力はあるはずですから来年ガンバ!

インパルス 『空き巣』

おお、板倉さんが全力で突っ走ってる姿が素敵。「本官を、あなたの一番にしてくれるの?」板倉さんの仕草と上目づかいが非常にイラっとオモロw板倉さんも結構よく女装コントするんだっけか?うまいなあ、このなんともいえない女子っぽさがw女子あるあるが結構好きな私にはツボでした。下ネタっちゃ下ネタですけど、直接的に何を言ってるわけでもないので何となく上品にまとまってるというか、女の子でも結構OKな下ネタになってたような。
おそらくは、一本目のネタの低い得点も受けてでしょうかね。868点。あとはインパルス、というコンビそのものに対する期待値的評価もちょっとあるのかなと。そこここより下の順位になっていいコンビではない、というような意識が働くのかもしれないなあ、と思いました。まあこれは私が審査員だったらそう思う、という話ですが。やっぱ実力のある、ずっとキャリアを重ねてきてる人たちですもん。たった一度の舞台の話とはいえ、実力に見合わないような低い評価を与えたくはないですよね、人情として。
「エチケットだと、本官はそう思ってる」「見たいんだもん!」「もうそういうのやめたの本官、10代で終わったの」「絶対ソフレは作らないって決めたの!」「本官、最初から行く気だったのに…」本官、という響きがだんだん自分のこと名前で呼ぶ女子みたいに聞こえてくるwベタだからこそ言い回しや演技の達者さが光っていたように思います。やっぱうまいしイイコンビですよ。もっとパワーのあるネタで、また来年も見せてほしいです。もっと堤下さんも光るようなネタにしたら、よりよさが出るんじゃないかなと思います〜。個人的にはつっつんはイイ人だったり気弱だったり…っていう役どころの方が好きです。素な感じがしてw

モンスターエンジン 『守護霊』

はっはっは!全力でアホスwwそしてオチー!!!wwwwジャルジャルが終わった後の芸人さんたちの顔を苦笑とするならば、このネタ明けの顔はどう評するべきか?呆れ笑い?w私はバカすぎて好きでしたwインパルス→モンエン→ロッチの突き抜けたアホすぎる流れがすばらしかったです。みんなやりたいことやってる感じがすごく楽しそうで、空気がふわっと軽くなったように感じられました。というわけで個人的にはモンエンの2本目には敢闘賞を贈りたいですw855点。うーん、気持ちはわかるけど、それはそれとしてちょっと高すぎるような気もするw
ちなみに全然関係ないんですけど、直感的に思ったのはこれたぶんノンスタ、というか石田さん大好きなんじゃないかなっていうwなんならやってそうなくらいだ…まあ石田さんは間違っても自分の比重がここまで高いネタは賞レースには持ってこないでしょうけどもwそういう意味では西森さん頑張りましたよね。このネタやりきる度胸を認めて♪…あ、これはパプア。かw
「小さい女の子の霊がついてるんですか…」「どこがやねん!」「誰か止めて〜♪」「この硬いところには刺さらないって聞いてましたけども〜!」「なんじゃこの話!」いやまあ途中のテンションもなかなかなアホさ加減ですが、やっぱオチに尽きるよねー。あれで20点はもぎとったと思うよマジでw

ロッチ 『巨乳』

「しまったー!大事な場面で巨乳巨乳言いすぎたー!」wwwこの一言に尽きる感じ?w勝つ気あるとは思えないネタ選びだなあ…ネタもその精神も好きだけど!wしかし中岡さんこのカッコ超似合うわあ。うさんくさくてイイなー、店長w
点数は804点。あー、もうちょい行くかなあと思ってたんですけどねえ。ジャルといい、このロッチといい、1ボケ徹底のコンセプチュアルとでもいうのかな、そういうコントはちょっと難しいのかも、と思いました。でも逆にひとひねりあったらグッと伸びるのかもですねー。
「それやったら…きょにゅう…にする?」「…ってことは「「巨乳」」「経験が裏目に出たパターンですね」「珍しいパターンやな」「土日…俺、出るわ!」「真中に倒れたらどうします?」「巨乳にしよ」…これを言ったら終わってしまうんですけども、第三者がいるならともかく、この状況なら迷わず巨乳!会議終了!でも別にいいんじゃねえかと思ったりもするw

しずる 『卓球』

うわ、このネタか!すごくよく出来てるけど、キレイすぎてウケないんじゃない?とハラハラしながら見てしまいました。有名なネタだし、笑いがなくシーンとしてしまう時間もありでドキドキしてたんですが、そんな心配をよそに二人の気迫溢れる…いや迸る?熱のある演技がすごい。特に池田さんのコミカルな演技がノってるというか、外さないなー。「よく言えたねー!」のところだけ、タイミングがどうかな?と思いましたが、そのくらい。ベストに近い形をちゃんと出してこられるというのがなんつーか…ほんっっとーにハート強いねキミタチ!w
インフレ気味の煽りもありかな?831点。もっと低い点数を想像していたので、よかったねえ、と。暫定一位に、うっかりKiss&Cry(wで「池田ー!」「村上ー!」(ハグ)をやるんじゃないかと思ってしまいましたwやってほしかったような、やらないでよかったような…wネタがネタだっただけに、ホントに高校生のスポ根マンガみたいに見えましたわあ。いろいろ若いなあ、しずる…としみじみ。あ、そういえば「あっち見たときほんとにみゆきが来てたんで」って森三中大島さんのことだったんですかね?ダウンタウンの二人にはまったく汲み取ってもらえてなかったですけどもw
「タ〜イム」「お前には!卓球しかねえ!」「…よく言えたね〜!でもそのとおりだよー!」「みゆきさん今となっちゃあ」「池田ー!」「村上ー!」「殺しちゃうから!」セットがド派手なせいか、池田ー!村上ー!の手が見えにくかったのが惜しいというか、もったいないなあと思いました。そこ結構大事なのになあ。あとオチが何言ってるのかわかんなかったw時間ギリだったのか?

東京03 『オーシャンビュー』

ハーモニカを吹いた瞬間に巻き起こる爆笑に、「ああ、ゴッドタンてめちゃめちゃ業界視聴率*3いいんだな〜」と思ってしまったwこれ絶対大部分がマジ歌効果ですよねえ。告白するにあたってハーモニカを吹く男って確かにイタイけど、そこまで爆笑するようなボケではないと思いますし。マジ歌だけの効果じゃないでしょうが、角田さんのイタイ歌キャラに対する「待ってました!」「出た!」感がその瞬間すごく感じられました。みんな好きなんだね、あの感じw全ネタ通しても、足どんどこ踏みならす音まで聞こえたのはここだけだったんじゃないですかね?しかしそこでネタ選びがよかったなあ、と思ったのはその歌キャラを匂わす程度のネタだったということだと思います。面白いと思ってても、二回戦のお見舞いネタみたいなのじゃあここまでハネるのは難しい気がするので。まあそんな細かい話を全部とっぱらって純粋に面白かったというのが第一なんですけども。やっぱりとってもおもしろかったです。
2回戦、準決勝、決勝と見た中で、東京03に共通していると感じられたのは『緊張によるテンポの乱れがない、もしくはあっても一定のクオリティが維持されてること』『ネタ時間に過不足を感じさせないこと』でした。前者はともかく、後者が特に印象として強いです。2回戦の感想にも書きましたが、短い!もっと見たい!と思わせるのもそれはそれでコント師としての力だと思うんですが、普段長尺でやっているはずの東京03は限られた3分,4分という時間の中にも濃密にドラマが詰め込まれていて、それだけでも十分な充足感があるように感じられて、そこに私はなんだかひどく感動したのですよね。そういう種類の衝撃を受けたのは彼らだけだったので、その東京03が決勝でも変わらずに力を発揮して、面白いコントを見せてくれたことがなんだかもう単純に嬉しかったです。953点という点数は高すぎるのかな、という気もしますけど、一人ひとりがあ〜、この人たちに優勝してほしいなあ、と思って10点を押したんじゃないのかな、と。
「おーい!オーシャンビューじゃないかー!」「外で言えよー」「…旅行じゃん」「俺がちょっと女将の顔見てる間になんだよ!」「3泊あんだよー!!!」「拾え拾えバカどもがー!」「人振っといてイエーじゃねえよ!」暴君と化した飯塚さんの頑張りが素晴らしすぎたw1本目は緊張がすごいなあ、と感じられた飯塚さんでしたが、2本目はめちゃめちゃ牽引してた印象。トランプの投げっぷりw他のお2人もそれぞれすばらしかったです。角田さんなんか始まる直前内臓全部吐きそうなくらいの顔してたのにねwそんな感じも見せず、ほんとよかったー。うん。
そういえば、得点発表後に茫然とするしずるの二人もオモロでしたw何でしょう、私の頭をよぎったのは『全力で投げたストレートをメジャーリーガーに場外ホームランにされた高校球児』というシチュエーションでしたねw純粋に力の差というのもさりながら、やっぱりキャリアが違うというか、まあ君らはこれからだよ、みたいなね。「絶対負けだもんなあ…」wwwいやあ、私的にはこの日の助演男優賞は池田さんに贈りたいっすわあ〜。いい味出してたよ、最後までw作品賞が東京03のこれで、主演男優賞は…もうD・N・Aでいいんでね?w

サンドウィッチマン 『美容室』

準決勝を見てたときも会場はバカウケ、でも個人的にはあまりハマらんなあ〜…みたいなネタだったので、うーん…そうか〜…という思いが大きい感じですかね。ハンバーガーショップくらい伊達さんがスパッとキレられるシチュエーションの方が面白い気がする。いやそれでももちろん十分面白いんだけど、もっと面白いネタがあるのを知っているとあと一歩踏み込んでほしいという風に思ってしまうというか。そのあたりはチャンピオンの背負う十字架なのかなあ。そらあM-1のネタとか、1本目みたいなネタを知ってたらその破壊力を期待しちゃうもん。
ネタそのものが1本目ほど爆発力がなかった、テンポが焦り気味で早く間が今一つだった、直前の東京03がウケすぎた、そっちに優勝して欲しいという気持ちが審査員側にあった、いろんな要素を全部ひっくるめての点数だったんじゃないでしょうかね。865点。
「後ろこういう風になってますけど」「10名様で予約の林様?」「のんきかお前、みやすのんきか」「西村京太郎か、鉄道のトリックとか考えてねえから」「クイックルワイパーじゃねえか!」「魚肉?あ、予約!」「今ですと富沢と…伊達」「お前が動けよ!」うん、ツッコミのマニアックさが実にサンドっぽいwしかしやはり1本目ほどには予想を裏切る破壊力がなかったというのがすべてか?逆にしてたら伸びたのか、というとまたその辺はわからないと思いますがね〜。まさに「それ言い出したらきりないですからね」ですよね…実にさりげなく真理をえぐってるなあ、川原さんw


総評

おもしろかった!
予選も始まるより前にいろいろめんどくさい話はいいから、ただおもしろいネタ見せて欲しいなあ…なんてぼやいてましたけども、その通りになったんじゃないかなあと。審査方法についてはやっぱり賛否両論というか、思うところある部分もあるのかなあと思いますけども、でもそこまで悪くもなかったんじゃないのかしらとも思います。100人の芸人による審査ということで各ネタごとに審査基準がブレまくってる*4からこそ、よくも悪くも賞レースって感じが薄くて、やりたいこと自由にやってる感じがすごくよかったなあ〜と。たぶん、M-1とはまったく違うベクトルで、もしかしたらM-1以上に「あの舞台に立ちたい」と思った芸人さんが多かったんじゃないかなあ?おそらくM-1よりは格段に自由度が高いというか、ほんとやりたいことやれるように見えたので。そしてそれに反比例してピリピリ感が薄いから、なんか祭っぽいというか…いい雰囲気だったと思います、ええ。来年もこのスタイルでいいんじゃないですかね?基準がはっきりしないところまで含めて別にアリかな、と思いました。
ただ2本目の03とサンドの点を見て思ったのは、100人という人数ゆえに「こっちに勝ってほしい」というような気持があると、1位を決めるためのプラス方向の後押しとマイナス方向の後押しが相まって、すごく差として現れてしまうんだなってことでした。そのあたりは改善の余地があるかも…ですけど、今のままでもいいんでないかなあと思います。ただしこのシステムを採用し続けた場合、2本目の最後の方では別にヤラセなんかしなくても、芸人さんたちの気持ちの動きが一つの方向に向いたら、それだけで常にある種人為的なドラマが生まれ続けるということになるんですよね。あるときは逆転劇であり、あるときは逃げ切りであり…これってTBSがやたら得してるような気がするなあ、なんか…wというのはちょっとヒネた見方かなw
ま、なんにせよとっても楽しい時間でした。去年散々だったのが本当に嘘のよう!これで来年はまた参加者が格段に増えるんじゃないでしょうか。システムにせよ立ち位置にせよ、あらゆる意味でM-1との差別化、というのもくっきりしたように思いますし、このまま続いていって欲しいなあと思います。
本当におもしろいネタと楽しい空気、番組としてとってもいい番組だったと思います。ありがとう!そして、東京03おめでとうございました!角田さん、CD売れるといいねーw

*1:別に芸人MADを否定したいわけではない

*2:天井にひっかっかったんじゃないかと思うくらい蛇が天高く舞っていたw

*3:ないしはお笑いマニア視聴率

*4:M-1