11/26 M-1 3回戦 2日目@ルミネtheよしもと

ネタ順に出場者のネタと感想。





印象マーク:◎→ほぼ間違いなく合格だろう / ☆→たぶん受かるだろう / ◆→私は結構ツボだったけどどうだろう / △→微妙、ボーダー?

オクヨコ 「ヒーローをやりたい」

直前に3回戦ともなると緊張感がすごいよね、みたいな話をしてたはりけ〜んずの話の通りに…ではないけれども、顔はガチガチだし声は出てないしネタは飛ぶしてもう大変。そう考えると前日のボーイフレンドがどんだけ頑張っていたのかがますます浮き彫りに感じられて、もうトップバッター頑張ったねボーナスとして追加で準決勝上げてあげてもいいんじゃないかしらと思ったくらいでしたw 3日目も似たようなもんでキンッキンのだだスベりだったので余計に。

スモールート 「ヒーローをやりたい」

まさかの冒頭2組で完全ネタかぶりというわざとか?ってなアクシデントに見舞われるも、「僕もヒーローやりたい!」と入りのセリフをちょっと変えて会場を沸かせてました。アマチュアなのに度胸あるなあ。島根出身のアメリカ人(英検三級w)という特性をとりいれつつ頑張ってたかなと。
ちなみにヒーローネタはたぶん3回戦で一番多い題材だったんじゃないでしょうか。あとは刑事、昔話、アニメ、ゲームなんかが多かったかな。設定かぶらないようにすんのも一苦労だよな…。でも組数の多い2回戦よりテーマのかぶりは多かったような気がするので、そのあたりは膨らませやすい素材なのかもですね。

△ 井下好井 「めんどうカフェ」 (合格)

ここに来てぐっと聞き取りやすくなって安心。うん、プロだ。w*1 ネタの運び、展開も上手いネタで落ち着いて見られました。おもしろかった。
メイドカフェじゃなくてめんどうカフェってどうかな」「どんなの?」「店員が別れ際にいざこざがあった元カノ」「めんどくせー!」w 「変わってないね」「変ったね」ってフレーズとシチュエーションが秀逸で、ぐっと引き込まれた印象。いいネタですね。

◆ ジャングルポケット 「ボクサー」 (合格)

「あのさー、俺いじめられてたじゃん!」という入りがいきなり面白いw いや俺限定っていうか確かジャンポケってほぼ3人ともそういう感じで不幸だったんだよね、確かww だから強くなってみたいみたいな内容だったんですがとにかく終始テンションと勢いがすごくて圧倒されました。いつ見ても熱いなあ、ジャンポケ。結構最近好きだったりします。
いっちゃん有名な熱いコント?なんかを見ているとどうしてもツッコミが弱い印象だったのですが、今回は斉藤さんがツッコミに回ってましたね。こっちの方が見やすいし面白いかも、などと思ってしまいました。コント主体のトリオって「漫才を題材にしたコント」が多いイメージだったんですが*2、普通に漫才してたし、おもしろかったです。
基本的にはやっぱり暑苦しい中で、「はい、このミニコントはもう終わってます」「はい、これについては触れません」と急に冷めたテンションで入るツッコミがよかったなあ。そういえば他にすかし漫才っぽいのをやってる人はあんまり見なかったかも。

弾丸ジャッキー 「戦国武将/幼稚園の先生」

いつもの通り体操選手と自衛隊員。完全に2本ショートコントをやりました、といった雰囲気。個人的には思いのほか体操選手の体が重そうだったのが気にかかったw

キャン×キャン 「沖縄の方言を広める」

方言漫才が多い中では光れず、といった感じ。3日間で沖縄×2(キャン×キャンセブンbyセブン)、山形(ロケット団)、青森(あどばるーん)、岩手(キューティーブロンズ)、栃木(U字工事)、福岡(BLE RIVER)と方言を使った漫才もかなり見ましたが、いざこうやって並べるとU字工事だけ別次元に抜けきっていたのがありありと解るので、方言やお国を武器にして競合するのは正直しんどいんじゃねえかと思いました。ちなみに私はセブンbyセブンが好みだったので追加あったらいいなあと思ってましたが今年の状況だとそんなこと言ってられなさそうですね^^;

◎ 磁石 「モテたい→料理」 (合格)

おお、行ったな、とありありと解るウケ具合。前半1番ウケてたし勢いあったんじゃないでしょうか。上のタイトルを見ても解る通り、一貫性やテーマには乏しかったですがとにかくテンポがよかったしフレーズや流れがいちいちツボでした。おもしろかった!ただ彼らは「モテたい!」と主張するにはちょっとカッコよすぎるんでない?w 普通にシュッとしてるもんねえ。
「女子は何が好きなの?給湯室?」みたいな入りの方からずっと面白かったです。どんなボケだったっつーのは一言では書けないのが多かったかな。また見たいです。

ポケットパラダイス 「隣人の落としたパンティを返す方法」

わちゃー、2回戦で見てブラマヨと東ダイを足して割ったみたいな感じでおもしろいなあと思っていたのですが、この日は緊張しまくりでネタも飛んじゃってましたなー。残念。

ワタルwithオカン 「お見舞いに千羽鶴

なんかすごいの来たぞー!www でかでかとしたアニマルプリント+雷様のようなパーマ+ド派手な口紅というステレオタイプな大阪のおばちゃん像を具現化したかのような「オカン」にひたすら圧倒されてしまいました。間違いなく3日間で一番声出てたよ、オカンw ネタ内容がもっと向上すればもっと面白くなるかもねー。実に得難い存在感ではあったw ちなみにメモには「虎…!」「声!」「カオス」「パリパリ」と書いてありました。我ながら相当的確だと思うのだけれども、いかんせん見ないことには何も伝わらないw

しんのすけとシャン 「クレームを入れる客」

おもしろくなかったわけではないのだけれど、つかみどころがないネタでした。ツッコミの人がいきなりギャルになりきって長々ノリツッコミ?してたのと、それが異様に上手かったというのしか覚えていない。

オオカミ少年 「いつもの」

↑としか書けないw 心が折れる音が聞こえるかのような折れっぷりでした。応援団っつってんのに声が小さい小さい!w オカンの半分くらいだったんじゃないだろうか、マジで。彼ら結構ハート弱いのかな〜と思いましたね。こないだ品川プリンスでもネタ飛ばしてネタ中小声で「どうしよどうしよ」っつってたしなあ…。(苦笑)まあネタは一応マイナーチェンジはしてきてたようでした、頭突きが入ってたりとか。ただこちらも緊張で力加減がおかしくなってたのか本気で痛そうだった。w

△ 髭男爵 「山田ルイ53世の人生」

私服で漫才してた人たちが気合い表明のためなのかスーツに変わってたり…ってのが多い中、相も変らぬイロモノ全開な衣装でなんとなし華やかでした。でもワインがなくなると急にただのコスプレ感がだいぶ上がるんですねw 代わりに杖とか葉巻とか持ってみたらいいんでないかな。
ネタは悪くなかったですよ。「我々、まったく注目されていないが……ラストイヤーである」みたいな入りから、終始山田さんのフレーズは結構光っていたように思います。

☆ Wコロン 「モテない」

私はこれ行ったかしらと思ってました。ただ単に私がなぞかけが好きってだけかもしれませんが(笑点だいすき)、盛り上がってたし上手いこと言ってた感じはしたんですけどもねえ。
まあただ掴みの「Fuck you 浅草!」「ここ新宿だと思ってなんてことを!」みたいなくだりから、ある程度自分たちのことを知ってる前提で作られたネタっぽかったのが災いしたのかもしれないなあ、と思いました。ネタも「なぞかけ」と「古めかしい言い回し」と主題のボケの三本立てな感じでしたし…。はりけ〜んず曰く「お笑いドスケベ」(wな三回戦の客は知識ある人が多いかもしれませんが、まるっきり初見の、お笑いに耐性のない人が見ても違和感無いものを作れないとやっぱいかんよなあ、と終わってから思いましたね。世間的には浅草をけなすようなボケで笑いをとれるのはナイツくらいだろうし、それとて老若男女誰にでも伝わるかといったら難しいでしょうから。

☆ カナリア 「インストラクター」 (合格)

中盤までうわ、これは落ちたんじゃね!?とめっちゃハラハラさせられましたわあ…まさかカナリアでそんな風に思うとは。1分半くらいまで笑いほとんどなかった状態で、ラスト1分あたりからガンガン追い上げて最後手がついたというか、ワッと拍手がついて沸いたくだりがあったので、それでやっと「ああこれで大丈夫かなあ」という感じ。そのくらいスロースターティングでしたね。そんなとりたてて好きってわけではないはずなんですが、さすがに3回戦落ちする人たちじゃねえだろ!と手に汗握ってしまいましたわ。おかげで疲れたじゃねえかボンちゃんのバカー!w
ネタは独自の競技を教えて試合をしてみるっていう…ずくだんゲームとか、昔のなすなかみたいな感じのネタでした。ドキドキしながら客席の反応を見てたせいもあり、笑いどころはよく解らなかったすw でもやっぱりカラー的にカナリアM-1には合ってるんじゃないかな、と勝手に思いましたね。どこか独特。もっと共感しやすかったり、引きずりこめるようなネタが出来たら決勝もあると思うんだけどなあ。
ちなみにブロック最後の出演者だったので*3、終わった後前田さんが「いやあ、ボンはええなあ、癒されるわあ」と言ってましたねw ええー…ボンちゃんはかわいいときもあるけど、癒しというよりはイラッと(ry

△ クレオパトラ 「青春ドラマ」

テンポよくさくさくとした漫才でしたね。動きも結構多かったし、ややノンスタ系かな。笑ったしウケもよかったんですが何か今ひとつ…ボケだけで完結してるというか、ツッコミがもうちょい踏み込んでたらいいのになーと。オウム返しに近いのかな?そのへんまだちょっと技術が足りないのかも、と思いました。

ヒカリゴケ 「叔父と甥の格差」

あー、2回戦と同じネタかー…やっぱりこういう自分たちの紹介みたいなのから入る、営業っぽいネタはいかんのではないかと。ついでにこのネタ何が痛いって、甥は男前なのに叔父は顔が悪いから不幸!と主張するけど、顔が悪いといわれてもそこまでピンとくるほどのブサイクではないし、対比される甥っこにせよそこまでの男前ではないってことですよね。それは何だろう、のんちゃんとキムタクじゃないけど、見ただけで笑いが起きるくらいの顔の対比じゃないと説得力薄いよw

朝倉小松崎 「刑事ドラマ」 (合格)

ギターとアンプを持ってきての登場に何をするんだ?と思っていたらギターで奏でる効果音やドラマのBGMなどでボケる、という内容でした。ほえー、これは新鮮。漫才か?と訊かれるとどうだろう、とも思うんですが、BGMを聞いて「なんだっけこれ?」とか「何がしたいんだろう?」と解らないところをツッコミですっきり「ああ、そうか!」と解らせてくれる感じが評価されたのかもですね。意図が解らないボケをツッこむことで笑いにするというか…結構そういうのが出来てないコンビ多かった気がするんでね。ただ、合格するほどだったか?と訊かれると微妙ですがw ここ上げるなら…というのはちょっと思ってしまうよね。
しかしこれ敗者復活とか野外でどうするんだろう。アンプもっと大きいの持ち込むのかな。

△ メメ 「おしゃれなバー」 (合格)

おお、私の中では失礼ながら2回戦も結構ギリギリ合格、なんなら女子コンビ少ないから上げとけくらいの感じだったのかなという印象だったのですが、この日はおもしろかった!ディープすぎる野球ネタでボケてくる感じはよかったです。ただいかんせんツッコミの子の滑舌に難アリというか、聞き取りにくくて「え?」っていう瞬間がたくさんあったのが残念。そこ改善されればもっとよくなると思いました。しかしネタの性質なのか、親父ウケがすごかったw おっちゃんドッカンドッカン笑ってたぞww
なんとなく、ここは将来性に期待、ってな枠かなあ〜と思いました。今見たらNSC13期だっていうもんねえ。2年でこれなら、そりゃ達者だわ。13期かあ…そら先輩にあたる人らはさぞかし悔しかろうなあ…いや言っても始まらないっつーかここに限った話ではないんだども。

△ アームストロング 「ボウリング」 (合格)

強いツッコミ→キレる→やさしすぎて気持ち悪い、ないつもの感じ。弱い方も強い方ももうひとつふたつバリエーション乗っけてくれたらいいなあ〜と思いながら見てました。間のショートコントもある程度の面白さがあるから意味があるんだというのは解りつつ、でもちょっとさらっとしすぎてたかな。ただだからといって彼らに関しては1分足したところであんまり面白さがアップする気もしないのはなぜだろうw なんだろう、やっぱコント寄りの人たちなのかなあ〜時間の使い方があんまりうまくない気がするんだな。まあゆるさが持ち味で、いいところでもあるんでしょうけどね。

マキシマムパーパーサム 「ヒーローの変身」

ハゲをフィーチャーしなかったのが凶と出たか?w 冒頭の「お前ルミネの7階まで来てハゲか!」というところくらいしか覚えてないなあ…あとはなんかバタバタしていた。しかもその掴みにしても「よしもとの人だけどルミネでやったことそんな少ないのかなあ」と思ったので覚えてたっていうね。何でかわからんけど、非常に印象薄かったです。そんなにつまんなかったわけでもなかったのだけども。

☆ ナイツ 「自己紹介、ドラえもん」 (合格)

キター!初めて見るわ、わくわく><と思いながら見てたんですが、期待していたほどの大爆笑ではなかったかも。去年の3回戦がとにかく圧倒的だったという話を聞いて楽しみにしてたので、ちょっとハードル上げすぎたかな?どうも流し気味だったっぽいというのもありましたしね。まあそれでも十分おもしろかったし笑ったんですけど…何か自分の意識の中では違和感がありましたね。去年の決勝のナイツを見てるみたいな感じ、というのが一番近いかもしれません。面白いし笑えるんだけど、もっと爆発的に笑えるときと何かが違うというか。ただ貫禄はありました。土屋さん、じゃない方なんて言われるのが不思議なくらい存在感ありましたね。やっぱ上手いわ〜。…でもSugarsさんの目撃情報によると、階下の無印で誰にも気づかれてなかったらしいw つっちー…!ww
藤子・F・不二雄先生という方が書かれているんですけど」「有名ですよね」「B〜Eまでは挫折してやめちゃったんですけど」「…いやアルファベット順だったわけじゃないよ?」「こぐちこぐちコミックという雑誌で連載していて」「コロコロね、なんでロだけ漢字だと思ったの」流れるようなボケとツッコミというかフォローという形はやっぱりはっきりと個性的だし、耳に心地いいですな。

えんにち 「声優」

うーん、ヒカリゴケとかと同じく、「いい声ってよく言われるから声優をやってみよう」という入りにやや違和感。そんなに言うほどか?と疑問を少しでも感じてしまう時点でちょっとビハインドだよなあ。共感できるって大事だよね。映画予告のボケは見慣れたライセンスのカーナビネタを思い出しました。比べてしまうとやはり声そのものの質の差が致命的か?…などと考えながら見ていたらうっかり最後の一本締めに乗り損ねて非常に悔しかったですw

笑撃戦隊 「携帯」

衝撃的にウケてなかったです。いやうまいこと言おうとかでなくw この日唯一ガチで寝そうになりました(苦笑)

◆ スリムクラブ 「葬式の練習」 (合格)

2回戦で絶賛したネタをまた見られてうれしかったです!いやあやっぱおもしろいよこのネタ。ゆったり時間を使ってるからきっちり笑い待ちできて、小さい声でやってても聞き取りやすいっていうのもいいね。個人的に誘い笑いってあんまり好きじゃないんですけど、半笑いでへらへらやってるのも、彼らだったらそんなに嫌味ないかな。不思議な存在感ですなー。

あきげん 「あいうえおで相方の悪いところ」

うーん、ただ悪口を聞かされてるだけみたいになってしまってなんかちょっと不愉快。基本的に相方をののしったりするのって、あからさまに相手が気持ち悪いんですよ、みたいな前提がはっきり示せてないとただの悪口になっちゃうからよくないし難しいと思うんだ。ザ・パンチみたいに見た目からそういうキャラがないなら、ノンスタのイキリ、みたいに内面でキャラつけないといかんよなあ。そしてそれは時間を食うからM-1向きではないのではないかという。加えて同じあいうえお作文ということでゆったり感と比べる意識が働いてしまったので、どう頑張ってもいい評価はできなかったです。ごめん。

イシバシハザマ 「人命救助」

うわーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー…とメモに書いてしまったくらいの変な出来でした…い、イシハザ……orz 彼らのようなリズムやテンポが命なネタは微妙なズレが文字通り命取りだなあ、と痛感。前にも書きましたが、すごく期待してたし評価してるし好きだけど、追加合格なくても文句はないです。そのくらい変な雰囲気だった。調子悪かったので結果には変わりないのかもしれませんが、でもどうせなら私は2回戦の肝試しネタのが見たかったかなーというのもあり、非常に消化不良な気分です。うわーん、くやしい!
それにしても今気づきましたが肝だめしと人命救助って去年のノンスタの勝負ネタとテーマほぼまるかぶりだなw

△ 飛石連休 「入院」

わー、飛石連休のネタ7年ぶりくらいに見ましたよ!なつかしー!結構ウケてたし、あるかなあと思ったんですけど…。会場の空気だと、馴染みが薄いのかもって感じもしましたね。まあそう言う私も7年ぶりとか言ってるんだからそらそうか。「テンポが早い漫才がやってみたい」「そんなもんお前がいる時点で無理やろ!」というところでドカンといかなかったのはそういうことなのかなあと思ったり。うーん、難しいね。「飛石連休」という名前にブランド効果がないということが、なんだか無性にもの悲しかったです。

安田大サーカス 「温泉旅館」

お祭りじゃない安田大サーカスなんてっ!w いや別にそれをされてもどうだろうという感じだからいいんですけどね。言ってみたかっただけ。w HIROさんがめっちゃたくさんしゃべって、クロちゃんはひたすら笑うだけ、というネタでした。意外とシュールw 最後「お前何かせえや!笑ってるだけやないか!」ってとこからもうひとつ展開が欲しいかな〜って感じです。しかし特に何の扮装をしているわけでもないのに、見た目の異様さはぶっちぎりだなあ。やっぱ濃いわー。

ツーナッカン 「時代劇」

名前は知ってたけど、こういうネタするのか〜。思ってたより面白かったです(ひでえ感想w)。いや、初めて名前と顔見たのが少年タカトシライブだから基本的にマイナススタートなんですよねー*4。どんな流れだか忘れたけど「ミニストップってちょっと止めてって意味なの?」みたいなボケがウケてました。すごいハイテンションでハイテンポ、勢いがあったのはよかったと思うので、もうちょいすっきりさせたらもっといいんでないかな。

虹組キララと研究生 「ハローワーク

うわお、(宝)ヅカ!ww オカンと双璧をなす本日のイロモノ担当な感じでしたが、意外と虹組クララさんが達者だった印象。「愛〜♪それは〜天下り〜♪」と何の脈絡もなく歌っていたのに爆笑してしまったw もっと不条理でとりとめのない感じにしてみたらいいかもです。ただそれにはツッコミの子の腕が足らんかという気もする。

Vステーション 「マゾニナルゾ」

掴みの「お前一人西遊記か!」というくだりがピークでしたかね。あの掴みはちょっと的を得すぎていたw ほんと髪型沙悟浄で体型猪八戒、衣装もなんかそれっぽかったな…でもこうやって考えると一人西遊記と言いつつ2人だけなのか?w ネタ内容は2回戦と変わらず。

ダブルネーム 「チャゲ&アスカ」 (合格)

おお…お、おもしろかったけどまさか受かるとは…。チャゲアスの…あれは何だ?『ひとり咲き』か?に乗せてエレキギターとIQ84を説明、という。超ばかばかしい!w 嫌いではないんだが引っかかるのは落ちたメンツが引っかかるからかねえ。渋すぎる選曲が審査員の心に響いたのかしら…会場の何分の一かは知らん曲なんじゃないかと思うけども。まあ何にせよ、ハモりは文句なしにうまかったですよw

どんぴしゃ 「ものまね、思春期の息子を注意」

福岡の人だったんだっけか?王監督のものまね推しが強く、最後まで引っ張ってました。結構普通に漫才上手だった印象なので、そこ使わなくてもおもしろく出来たんじゃないかな…確かにちょっと似てたけどさw

☆ マヂカルラブリー 「おにいちゃん、僕が見えるの?」

えー!これ落ちた!?マジでー??というのがとにかく衝撃でした。このネタかけてるとこ見るのは3回目くらいでしたが、変わらず面白かったし、どこでも同じくらいウケててすげーなと思ってたのに…まさか落ちるとは。まあ追加合格はさすがにするんじゃないかと思いますが…それにしてもびっくり。何がいけなかったんだろう?確かにちょっと1ボケ徹底気味でさっぱりしてるというか、やや展開に乏しいネタではあるけども。

響 「お父さんになりたい」

長友さんが光子のカッコしてないと違和感ってどうなのw 「すいませんでした!」を盛り上がりポイントにしようと思って最後に入れてたんでしょうが、まあかわいそうなくらい無反応でしたねえ…お笑いドスケベ達、スレてるわーww これが消費されたということか、とうすら寒いものを覚えてしまいました。まあ世間的にはそうでもないから、わざわざ最後に入れたんでしょうけどもね。ちなみにものいいも同じ構成にしてスベってました。最後まで言わないでネタすすめるくらいなら入れなきゃいいし、さもなきゃ開き直ってがっつりやればいいのにねえ。そういうお決まりのギャグの入れ方は次の日やってたWエンジンが一番うまかったという印象でした。U字工事は入れてなかったと思いますが、そこに関しては正直そんなこと思い出す暇もなかったですわな。…そのあたりが、漫才師としての力の差ですかねえ。

デスペラード 「イラン」

いつもの。外国人である(ハーフである)というのをネタにしてる人たちは多かったのですが、その中でも割とブラックさが光っていた方なんじゃないかなと。「ラ〜ブ&ピース!」ちうくだりとかは結構いいと思う。こことチャドに関してはガチの外国人がやってるというだけですごいことだし、説得力があると思います。ただ、デスペラードがもったいないのは逆説的ですが日本語がちょっとうますぎるということなんではないかとw イントネーションがおかしい方が笑えるんだよなあ、やっぱり。2回戦で見た韓国人留学生のコンビは発音も内容も破たんしすぎてて面白かったし。

ザ・アンモナイト 「南米ドラマの登場人物が金八先生をやったら」

あー…これは「アントーニオ!」っていう元のアコララーダネタを知らんと少々厳しいんじゃないかしら。なんかどこも難しいですね〜、知ってる前提でやると失敗し、知られすぎたネタでも失敗し。アントーニオ!のネタ自体は好きなんですけどねー。あのそれっぽさを追求した努力には拍手を送りたくなるw

コア 「売れない」

ラストイヤーなのにまったく売れてない、と自虐で突っ走ってました。まくしたてる勢いがあって、結構面白かったなあ。「オンエアバトルの成績言ってみろよ!」「…0勝7敗」「破竹の勢いで負け続けたよ!」とか言ってたか?もうちょいいろいろ乗っけられればマシンガンズになれるのかなあという感じでしょうか。

クロンモロン 「シンデレラ」

うーん、2回戦で見たときにもどっかハマらなかったネタなんですけど、この日もいまひとつハマらず。結構うまいこと出来てるネタなんだけどなあー。前のフリをしっかり最後で回収してるし…でもそれがあんまり印象に残らないんですよね。そこは技術的な問題なのかもしれないです。どっかさらさらと流れていっちゃって残りにくいというか。あと、グロテスクなボケはバランスとるための普通さとかポップさがないとちょっと引いて見ちゃうかなあと思いました。Tシャツかぶってジャミラみたいになってるとことかは好きなんだけどなー。

マッドドックス 「早口言葉」

こちらも2回戦と同じくおもしろ早口言葉をいろんなシチュエーションで使ってみる、というネタ。題材が題材だけに、絶対噛んじゃいけない…んだけど噛んじゃってたな〜…。それ自体は仕方ないとして、その後も「お前どんだけ滑舌いいんだよ」と台本通りのツッコミがあったのが気になりました。M-1でアドリブ入れろってのも酷な話ですが、このネタなら想定できることだろうしな〜…と思ったり。それが出来るほどの腕はないと考えると、仕方ないかなという気がしましたね。決勝行ってもおかしくないような人らなら、たぶん出来るだろうし。

△ ものいい 「体型」

2人の体型を対比させてたとえツッコミとか。ウケ的には△だったと思います。ただ、やっぱり自分たちの自己紹介のような営業っぽいネタはなあ〜…。普段のルミネでやるにはすばらしいネタでしょうけどM-1ではどうなん?という。ものいいならもうちょいマシな…っつーか普通のネタあるんじゃないの?というのがとっても疑問でした。ある程度傾向と対策を練ったり、戦略を立てることは大事だと思うんですけどね。

△ 我が家 「ファミレス」 (合格)

ローテーションじゃない漫才初めて見ました。「お太り様ですか?」「おひとり様だよ!なんだお太り様って」みたいな感じで、店員役の二人が杉山さんのデブいじりに終始。まあ△…くらいなウケでしたけど正直落ちたかなと思ってました。このネタ云々というよりは、完成度がローテーションの方とは段違いだったというのが大きいかな。どうしても比べちゃうよね、やっぱり。大きくスタイルを変えるなら変える前と同じだけウケないと「落ちた」っていう印象がぬぐえなくなっちゃうから大変ですわな。
…しかし非常に失礼な話だけれどもこうして普通に漫才されると、杉山さんのツッコミはちょっとなんか鼻につくわーw ちょっとくどいな。坪倉さんの淡々とした立ち回り方はよかったですね。あの人上手いなあ。やたっぺは…やたっぺでした。w

△ ポテト少年団 「夜道で変態に遭遇」 (合格)

ウケ的には文句なしに◎。一体どうしたんだろうというくらいの大爆笑でしたねえ…ナイツよりもウケてたんじゃね?w こんなにウケるもんかね、ってくらいのどかんどかんぶりでちょっとびっくりしてしまいました。そんなにもウケてるイメージなかったんだもんw 私はどうもその波に乗り切れなかったので△、って感じでした。集中力切れちゃったのか、冒頭よく解んなかったんですよね…もったいないことしてしまった。黄色いメガホンが目にまぶしく、にぎやかしく楽しい雰囲気でよかったという印象です。出順に恵まれたというのもあるかもしれませんね。疲れてきた観客に優しい目新しさと賑やかしさといいますか。
しかしポテ少って何回見ても内藤さんの顔が覚えられないんだよなあ…すまん。すべては中ちゃんが濃すぎるのがいけないんだと思う*5

△ オリエンタルラジオ 「子供が欲しい」

うーん、光るボケはあれどぶつ切り感が強い、ウケるボケとウケないボケの差が激しくてその配置がちぐはぐ、フリを後半で回収するのもどこかちょっとわざとらしい…等々、細かく経験値不足が出ちゃってるかなあという印象でした。もちろんつまらなくはなかったし、ちょいちょいあっちゃんっぽいボケも入ってて、ウケも悪くはなかったん…ですが、何だろうなあ…。すごい普通な漫才だったので、これで勝つにはまだ技術が足りないのかも、と思いましたね。とりあえず一番惜しいのは時間の使い方かなあ。盛り上がりを後半に持ってこられないのは痛い。たぶん勝負はつかみとラスト1分なんじゃないかなあという気がするので。
何にせよ、評判の高さがあったので、私は一番強いネタを見たかったなあという気持ちが強いですわな。準決勝に温存するのも戦略だと思うけれど、本当に面白いネタならば同じネタでも通る可能性は十分あるんじゃないかと思いますし。オリラジに関しては戦略を練るべきなのはそっちじゃないという気が…どっちかというとネタの性質そのものを計算高く作った方がいいんじゃないでしょうかね。M-1全出場者の中でトップレベルの知名度があって、キャラ認知が他の出場者より格段にされてるんだから、そこを生かすネタを作れたら絶対面白いと思うのになー。「ちょっとブラックで嫌みなく賢いあっちゃん(カッコイー!)」と「チャラくてノリが軽いけど愛嬌があって憎めないメガネ」がオリラジだってみんな知ってるんだもん、それを生かせてないのはもったいないと思ってしまいます。
まあでもよく考えれば彼らは本当にまだまだびっくりするくらい先が長い人たちなんだから、別にそんなに焦る必要はないんですよね。忘れがちだけど芸歴的にはほんとまだまだなんだよなー。ずっとテレビに出てて、トーク力も高いのでつい忘れちゃうw

新宿カウボーイ 「ハゲ」

なんつーかハゲでもデブでも外人でも方言でも層が厚くて大変ね、っていうw そう考えても燦然と光り輝くハゲっぷりを披露していたトレンディエンジェルが上がるのもなんとなく納得かねえ。いやほんと、生で見るたび思うんだけど彼らのハゲっぷりはもはやどこかオーラがあると思う!w
まあハゲキャラ渋滞についてはさておき、彼らはちょっと入るブロックが不幸すぎたと思うですw 軒並み名のある人たちに挟まれてってのは結構大変だったんじゃないでしょうか。どんまいでした、お疲れです。

◎ ハマカーン 「ゴキブリ」 (合格)

おーおー、決勝候補に名前が挙がってるのはちょいちょい見かけてたのでどんなもんなのかと半ば半信半疑の思いだったのですが、こりゃそう囁かれるのも無理はないってなもんで。この日一番の爆笑を見事にかっさらってました。3日間全部でも決勝候補筆頭かもしれないですわ。文句なしに面白かった。
ゴキブリを殺せなかったから今度見かけたときにはしとめたい、と話を振ってるのにゴキブリの偉大さについて懇々と熱く語り、ゴキブリ目線で話をすすめていく…おもしろかったです、ええ。よく考えるとそんなすごいこと言ってるわけじゃないのになあw テンションだけで言うならあれかな、破天荒吉村さんみたいでしたね。腕力があるというか、ガッと持っていかれた感じがしました。
うーん、そうかー…前見たときにはそんなにだったんですけど「化ける」ってあるんですねえ。こりゃ準決勝ミスらなければ決勝行きそうだなと思いました。

☆ 囲碁将棋 「J-WALKと安室」 (合格)

このネタも結構何回も見てますが、今日が一番ウケてたし面白かったんじゃないかな?すごい調子いいなあと思いながら頼もしく見てしまいました。緊張なんて微塵もなさそうな飄々としたネタ運びはいっそ小憎たらしいくらいのもんでw この人たちも鋼の心臓タイプなのかしらねー。いやあ気持ちいいくらいバチバチハマってましたね。「ここで熱唱は違うぞ!」あたりなんてもうドカーン、でしたわ。決勝候補に挟まれても見劣りしない様はもはや天晴。

◎ U字工事 「FAで東北に参入」 (合格)

ああもうテーマだけでおもろいw 関東の5番手でいることに疲れたので東北にFA参入して東北のNo.2を目指そう、2番手なのは東北のN.Y.=仙台を擁する宮城には勝てないだろうから…いやあおもしろいわーww しゃべくりが心地いいですねー。上手い! 大トリだったので客席が帰り支度気味というか、ちょっとごそごそした空気だったのが惜しいくらいのすばらしい出来でした。いやはや盤石のトリでしたね。ここも決勝は固いかな?



そんな感じで。この日に限らず、3日間とも大トリがみなさんカチッと決めてくれたのはよかったな〜と思います。一番印象的だったのはPOISONでしたけど…ちょっと異様な迫力というか、存在感がありましたね。決勝行ってほしいんだけどなあ…POISONに関しては今までの決勝での成績を踏まえると他の人よりハードル高いかなあとかいろいろ考えてしまいますけど(苦笑)でもとってもおもしろかったんだよー。
さ、この調子で3日目も書けたら書こうっと。

*1:いやオクヨコもプロらしいのだが

*2:今回でいうと鬼ヶ島、グランジ、あと最近よくやってるのを見かけるジューシーズのネタもそうかな

*3:シード組や確実に笑いとれるであろうと判断されたであろう人たちはブロックの最後に配置されてました。ウケた後は出にくいだろうという配慮なのかな。

*4:さくっといろいろひどい

*5:まるっと責任転嫁