7/31 NON STYLE LIVE 2009 〜M-1優勝できました。感謝感謝の1万人動員ツアー〜 @大阪IMPホール

ネタバレレポというか、感想文。


とりあえずのセットリスト…お笑いの場合はなんていうんでしょうね。演目表か?*1タイトルは特に出てなかったので適当です。

01.OPV
02.漫才:無人
03.漫才:先生
04.漫才:峰打ち
05.コント:さくらん
06.コント:フォークデュオ
07.コント:面接
08.コント:ゲスい物語
09.コント:刑事
10.フリートーク
11.漫才:料理教室
12.漫才:不良のケンカ
13.EDV・挨拶

OPV

二人のモノクロ×ビビッドカラー加工された写真が次々に。なかなかにオサレさんな仕上がりで、いろんな写真が写るたびにキャーとかワーとかワハハとか。まあしかし言っちゃあなんだがまじまじ見るとアップに耐えないかo…いえ、なんでもないですもごもご…(・×・)かわいらしくも愛すべき人たちですが、別にあそこまでおっきいスクリーンのドアップはいらんわあwあ、大阪会場は舞台の後ろ一面でかでかとスクリーンで、そこにOP・ED・あとブリッジ映像が流れてました。
そんなOPVのBGMはZebraheadの"Rescue Me"。うっわ、超なつかしー!そして意外ー!こりゃあ井上さんの趣味かな〜メロコア好きって言ってたもんなあ…Zebraheadメロコアではないような気もするけど。ラップ入ってるからミクスチャーになるのかな?まああの辺の音楽のくくりはよくわかりませんが、LINKIN PARKとかSUM41とかGood CharlotteとかGreen DayとかMestとかSimple PlanとかBUSTEDとか、そういうのばっか聞いてた頃を思い出してうわあ〜!ってなりました。もしかしたらそういう人たちの曲を聞いてたのが一緒の時期なのかなあ、なんて思ったり。ううん、MD探し出して久しぶりに聞いてみようかなー。
そんな選曲のあまりの懐かしさに気を取られて、写真の印象あんまり覚えてないですwいつもどおり井上さんはイキってるというかぶりっこしてて、石田さんは陽気なコメディアンなたたずまいだな〜、くらいのぼんやり具合。前の少女3人組が大興奮していたのに驚いたというのもあるw「イヤー!!いしださんちょうかっこいいいいい!!!!!」……若いなあ、中学生女子よ……(遠い目

漫才<無人島>

OPV終わり、暗転した会場にインスト曲が流れるとサンパチがセットされて準備完了!うわあ、わくわく…!
で、いつもどおりの白シャツ…と思いきや、なんか妙に襟にくっきりアクセントなシャツ(正直ちょっと変)を着た石田さんと、黒スーツにグッズのタンクトップ姿の井上さんのおでましー。いつもの劇場で見る「よそゆき」「外」な盛り上げ役でタイコ持ちな雰囲気溢れるフレッシュな出方とはちょっと違って、二人の落ち着いた面持ちと足取りが印象的でした。そうか、ここはノンスタの「ホーム」なんですね…って当たり前か。単独だもんな。

  • 『どうもー、2008年M-1チャンピオンNON STYLEです』
  • 『今回M-1優勝しましたツアーということで…』
  • 「いえ、M-1優勝『できました』ツアーです」
  • M-1優勝しましたツアーに来ていただきまして…』
  • 「いえ、できましたツアーです」
  • 「井上さんのしましたツアー案と、僕のできましたツアー案があって、できましたが採用されました」w
  • 『優勝しました』
  • 「できましたツアーです!」ww
  • 「見ました?OP映像」
  • 「井上さんが椅子逆にして髪いじってるところ!韓流スターじゃないですか!リュ・シウォンかと思いましたよ!」w
  • 『いや僕リュ・シウォンがどんな人かも知らないんで』
  • いや井上さん返しがおかしいと思われw

そんな入りからネタへ。もしも無人島に二人で漂流したらどうする?という展開。自戒ボケを筆頭に、今までやってた漫才の型をいろいろと取り混ぜて作られたネタだな〜、という印象。たぶん初めて見るお客さんも多い中で「わ、本物」と思ってもらえるようなネタを、と考えたんじゃないかなあなんて。「注文がなければ料理は出せない」という石田さんの言葉を象徴するような一本目でした。
いろんなタイプのボケが割とぎっしり詰め込まれていたので、ネタとしてはちょっと散漫だった感じ。本当に初おろしのネタなんだなあ、としみじみ感じながら見ましたw東京で見る頃にはどう変わっているのかが楽しみです。

漫才<先生になりたい>

続いてまた暗転するとインスト曲が流れて、ブリッジはなし。このインストもどっかで聞いた記憶があるんだけど、なんだっけ…?ルミネの間で流れてるヤツかなあ?

  • 『2本目ということで、着替えてきました』
  • 「この間はお着替えタイムってことでね」
  • この2本目の井上さんのタンクトップが超・変で!w
  • 思わずアンケートに書いてしまったくらいおかしかった…センスどうなってんのよ井上さん…。
  • 石田さんオシャレさんなんだから指導してあげて〜!
  • 「僕も一応着替えたんですけど、誰も気づかない感じでね」w

そんで2本目はごくせんみたいな先生になってみたい、というネタ。石田さんの教頭役がww言葉遊びにウザいキャラを絡めてる感じでこれがものすごく石田さんっぽ〜〜〜い!形としてはチーモンの携帯とか、ノンスタなら事情聴取のネタに近い感じですかね。その事情聴取のネタがノンのネタで一番好きってくらいの私からすると、これはとても好み!これもまだまだブラッシュアップの必要も余地もアリってとこですが、私は好きだったなあ〜。

漫才<峰打ち>

3本目はLSでもやっていた峰打ちネタ。安定感と完成度が前2本と段違いで、ウケ方も全然違いましたねー。私は見るの3回目でしたが、見るたびにネタとしてまとまっていって、テンポもよくなっていっているのがよく分かっておもしろいです。「仕上げる」「仕上がる」ってこういうことか、というのを目の当たりにした気分。

コント<さくらんぼ>

インスト曲から打って変って、合間の音楽はなぜか唐突にケツメイシ『カーニバル』。おいなんか急に激しく明るくなったぞw
それにプラスして、ブリッジ代わりにS-1の催眠術映像が。基本的にはブリッジらしいブリッジというのは存在せず、暗転で曲が流れるか、S-1の催眠術映像が細切れに数回。それと、どっかの合間で一回石田さん監督のノンバーバル映画『電車』が流れていたのみでしたね。これ用に何か撮る、というのはしなかった模様です。よくも悪くも金をかけず手間をとった感じというか、生の時間をなるべく多くとろうとしたのかなという印象でした。ちなみにここで流れたS-1映像は正直チャンプになった先月のよりだいぶおもしろかったんですけど、なんで向こうが1位でこっちが2位だったんでしょう。もったいないー。優勝してS-1サイトで見られるようにしてほしかったですわ〜、残念。見に行く方は割と期待してもいい映像でしたよ、ほんと。ううん、不思議だ。

肝心のネタはさくらんぼ2人(2個?)がケンカするというネタでしたが、始まった瞬間思わず「出オチ!?」と呟いてしまったすげえ画ヅラwいやあちょっと強烈でした。でもこれおもしろかった!発想と展開が非常に石田さんらしくてとてもよかったです。全編通してもこれが1番好みだったかもしれない。ただ最後の大オチはしょーもなさすぎたwあれに時間かける意味がわからんww

コント<フォークデュオ>

こちらも流れる音楽はHIP HOPで、こっからほとんどずっとRIP SLYMEだったような気がする。それもこれまた超懐かしいのばっかり。いや別にいいけど、なんでまた?w最初から最後まで、合間に流れる音はひどく謎なセレクションでした。好きなのか…?
ギターを持った井上さんと、マラカスを持った石田さんが出てくると、「どうもー、イブクロでーす」wwwwwまた出オチかよw
そっからなんともいえない歌ネタを披露するんですがこれがまさかの歌比率が石田:井上=8:2という暴挙wどうした石田さんww案の定最初歌いだしをミスって、すみませんすみません、と謝っておられましたね。歌は全部で3曲で、1曲1曲は短いんですけど正直ちょっと冗長、と思っていたら後でその理由が分かってちょっと安心しました。そして2割という短い時間だとウザさが全面に出ないので井上さんが普通に歌上手い人になっててなんかちょっと腹立つw普通にいい声なんだよなー。

コント<面接>

これが一番いっぱい道具使ってたコントでしたかね。つっても机と椅子くらいのもんなんですが。チケ代の時点で予想はついてましたがびっくりするくらい金かかってないw
スーパーの店長の井上さんと、そこにアルバイトの面接に来た石田さん。これの石田さんのキャラが普通に腹立つ!全力で殴りてー!wそしてエプロン姿の井上さんをうっかりかわいい…!と思ってしまったことはナイショです。いやなんかすごい似合ってたので…。いのーえさんはスーツよりラフなカッコしてる方が全然似合うといつも思う。

コント<ゲスい物語>

謎の歌コントはネタフリだったということがここで発覚w例のフォークデュオがそれぞれに「君一人でデビューしないか」「歌手じゃなくて漫才師にならないか」とスカウトされるも、伝えられず勘違いして会話が進んでいく…というアンジャッシュ系コントでしたが、いやあおもしろかったです!設定にちょっと無理があるのと、単独用で内輪受けな作りなのがもったいない!*2と思ってしまったくらいの出来。石田さんの演技が光ってましたねー!うまい!個人的にロングコントって正直苦手なんですが、特にだれる間もなく、うまーく出来てたんじゃないでしょうか。石田さんの才能は発想力とか演技力よりもストーリーメイキングのうまさにあると思う。

コント<刑事>

コント多いな〜!漫才たくさんは大変だろうなあと思ってましたが、ここまで多いとは思ってませんでした。
張り込み中の刑事・石田さんとその新しい先輩パートナー・井上さん。『Bar』のアナザーバージョンとでもいいましょうか、まあとにかく井上さんのイキリキャラが全開でとにかくすげえ!思わず客が本気で絶叫するシーンも多々wただし決して喜んでいるわけではないwwいやー…上手い作りの漫才やコントも好きですけど、破壊力としてはイキリネタのが強いよね、としみじみ実感。プリンセスト井上(wのパンチが強すぎてなんかもうどうしたらいいかよくわからなかったですw
あとはピストルを使うシーンで音が鳴らないハプニングがあった…らしいです。らしいっていうのは、今回すごく席が近くて本来の席よりさらに前に作られた仮設席、しかも撃つシーンは本当に目の前だったのでまったく気付かなかったのです。ぱす、あれ音小さいな…くらいのもんでした。どっちかというと、そのピストルが明らかに壊れてた方が気になったw思いっきりリボルバー部分が外れてぶらぶらしてたというか、銃身自体が折れ曲がっていたように見えたんですが大丈夫なんだろうかあれは。それともそういう設定だったのか、イマイチ不明。
あとはオチが一気にぐちゃっとした印象を受けたので、それがちと残念だったかな。私はひたすら美しいオチが好きだ!

漫才<料理教室>

MCを挟んで、もう一回漫才のターン。こちらも暗転時の音はインスト曲だったかな。つまり、コント前はHIP HOPで漫才前はインストだったってことみたいです。なんか本人たち的にスイッチの違いがあるんでしょうかねー。
ここで着替えて出てきた石田さん、なんと蝶ネクタイ!冒頭部分にて

  • 「今度から僕これ(蝶ネクタイ)でいこうかと」
  • 『蝶ネクタイが楽でいいって言って』
  • 『僕はいいと思いますよそれ、芸人っぽくて』
  • 「ねえ、楽しそうですよね」
  • 『曲がってますよ、なんか…ちゃんとして』
  • うにうに蝶ネクタイを直しだす石田さん
  • 『来年から蝶ネクタイキャラになるんじゃないかって…今いないですからね』
  • え、軽部さんは?w
  • 「あかん、どんどん(輪が)大きくなってく」
  • 『ええ?はよせえよ』
  • 「ちょ、お前やってくれや」
  • と、井上さんに首を差し出す石田さん
  • 微妙な表情ながらも直してあげる井上さん
  • 「…ぐえ、締めすぎやろ!」

という、お前ら楽屋でやれや!というような光景が繰り広げられてましたが、腐女子へ餌付けかよ(-Д-)、ペッ!という感じにならないのはあまりにナチュラルなせいなのか基本ケンカ腰なせいなのか何なのか。いつ見ても仲いいのか悪いのかよく分からん人たちだ…。
ネタはテレビでも何回か見かけた料理教室のネタ。こちらも峰打ち同様の安定感。最初の漫才よりだいぶほぐれて来てる感がありましたね。

漫才<不良のケンカ>

〆も新ネタ漫才。ヤンキー漫画なんかによくある、捕まった仲間を助けに行くっていうのをやってみたい。いやあこれおもしろかった!スピード感も内容もひっくるめてすごくいい出来!
アドリブ入れられるポイントもありで、舞台上の二人がのってるのがよく伝わってきて楽しかったです。そうそう、ノンスタの漫才はこうでなくちゃ!客席より舞台上の方が楽しそうなくらいでこそのノンスタですよね、としみじみ。初日で新ネタだらけということもあり、最初は歯車がうまくかみ合っていないというか、ぴりっと緊張感がある雰囲気だったのですが、最後の最後で楽しそうに生き生き漫才してる姿が見られてすごくよかった。

EDV+挨拶

EDはOP同様Zebraheadに乗せて…で、今度は加工なしの写真がいっぱい流れてたような。
最後のご挨拶

  • 「歌間違えてごめんなさい」と苦笑いの石田さん
  • 『頑張ってくださいよー、あなた自分で作ったんでしょう?歌詞からコードから』
  • ええー!と驚く会場
  • 「そうなんですよ…井上さんが作ると変にうまくなるでしょう?」
  • って言ってる石田さんの嫌そうな顔!w
  • 『自分で作ってるのに出ない音で作るから〜』
  • 「音域とかもわからへんもん」
  • と言っておられました
  • あー、だから石田さんばっかり歌ってて井上さんはやたらと真剣な顔でギター弾いてるのか
  • 自分で作ってないからコードがわからないのか、なるほど
  • 井上さんが作ったにしては耳に残らないなあと思ったもんなw
  • 『最終日までにうまくなっていただきたいですね』
  • いろいろ納得いきました
  • あとはグッズのプチ情報&宣伝
  • タンクトップは中国でおばちゃん4人で手縫いしてるらしいw
  • 『来年はツアーさせてもらえるかもわかりませんからねー』
  • 「ほんまですね」
  • 『じゃあ来年はまたまたM-1優勝しちゃいましたツアーということで…』
  • うわあ大きく出たなおいw
  • 『まあ出るかどうかも決まってないんですけどね』
  • 「このツアー終わって、漫才がいい感じに仕上がったら出ようかなと思ってます」
  • 『なので出てなかったら』
  • 『「あ、仕上がらなかったんだな」』
  • 『…と思ってください』w
  • 正直出ない方が賢明かなあとは思いますが…
  • 5本か2本仕上げるってのはなかなかでしょうし
  • その中でも完全なガチ新ネタは3本
  • 数の問題だけじゃなく意気込みとか勢いの問題ってのもあるでしょうしなあ
  • 落ちてもいいから出てほしいって気もしないではないですけどね
  • よくも悪くも漫才馬鹿って感じするよw
総評・感想

まあやっぱり初日だなあ、というのがまず第一に。どのジャンルでもツアー初日と最終日は結構差があるのは解ってるので、出来については不問の方向で…と言う準備はしてたんですが、その上で思ってたよりはいい出来だったんじゃないかなあ…とか上から言ってみるwあのなかなかなスケジュールの中でこれだけのものが出せるというのはすごいことなんじゃないかなと思いました。NON STYLE、高く評価します*3
それでも漫才というのは難しいものなんだな、というのを冒頭の2本をからひしひしと感じました。なんとも言えないカチッとハマっていない空気が漂っていてたまらん初日感。逆にコントはおもしろかった!ノンスタはどうしてもコント<<漫才のイメージが強かったので、コントはまあ単独じゃなきゃ見られないもの、というレア感しか期待してなくてw北海道で漫才トークという1時間イベントが追加されたと聞いたときには、そっちのがいいくらいじゃん!超行きてー!と思ってたくらいなんですけど、いやいやそんな風に思って申し訳なかった。よかったですよ、すごく。やっぱりコントなしはもったいないですね、全部見られた方がいいわ。まあどれも過去の作品に似てるっちゃ似てるんだけどさ(爆)でもコントは漫才以上に生と映像の差があると思うので、そういう意味では今までおもしろさが解らなかったようなものもおもしろく感じられましたね。特にゲスい話の石田さんがまあほんといい味でよかったです。ありゃ一人で舞台のオファーくるのも無理はないwがんばれ井上さんww
おそらく次に行けるのは東京だと思うので*4、そのときにどんな風に磨きあげられてるのかが非常に楽しみだな、と思いました。全然違うネタに見えるくらいの変わり方を期待してます!でもこれほんと、1カ月刻みくらいで数回見たいなあ〜…関東近郊でもう1か所くらいやってくれたら絶対行くんですけどねえ。
なんにせよ、二人が作る空間を2時間たっぷり味わえたのは楽しくも幸せなことでありました!東京が楽しみです〜。


そんなわけでレポっつーか感想でしたー。あー、これで8月末までは何もなくてつまんないよう(><)

*1:一気に激しくダセぇ

*2:正直これ単独以外でやったらめちゃ調子乗ってるって言われると思うw

*3:c)ウーイェイ

*4:乱心して名古屋あたりにいかない限りはw