10/12 NON STYLE LIVE 2009 〜M-1優勝できました。感謝感謝の1万人動員ツアー〜@東京よみうりホール

すっかりもうあげた気満々でいたのに忘れてたっていう。だいぶんと遅くなってレポや感想文としての意味はほぼないですが、まあそもそもこの日記自体自分の記録用メモみたいなもんだしいいか、ということで。


  1. OPV
  2. 漫才:無人
  3. 漫才:先生になりたい
  4. 漫才:峰打ち
  5. コント:さくらん
  6. コント:面接
  7. コント:ゲスい物語
  8. コント:指
  9. コント:刑事
  10. ファイナルで喋ろう
  11. 漫才:寝坊
  12. 漫才:不良のケンカ
  13. EDV・挨拶


よみうりホールには初めて足を運びましたが、この規模のハコとしては破格に見やすいですなあ。天井が低くて傾斜がゆるやかな席なので、(2階席だったのですが)2階感が薄くて音響も申し分なし、アクセス最高で超よかったー。やっぱアクセス悪いところはよくないよ!遠い分の労苦で若干ハードル上がるもんw
難を言うならば多少席が狭いか?というところですが、そこは許容範囲かと。ルミネでおさまらない人はみんなここでやればいいのに〜と思いながら見てました。そういえば今年はM-1準決勝もここの会場なんですね。うん、いいハコだと思う。


OPV

大阪と映像は同じでしたが音楽が変わってました。あ、そうかDVDがあるから…と思ったら他のところはそのままだったので、おそらくこのOP映像は会場に流してる映像使って、ブリッジはカット、EDVは音声差し替えて使うのかな。…と、ついつい反射的にそんなアタマが働いてしまう自分に若干の自己嫌悪を覚えましたけども…w か、かわいくねえ!(苦笑)

漫才:無人

もし無人島に流れついたらどうする?
「これ東京公演だけなんですよ〜」などと、後ろのセットを紹介しつつスタート。石田さんが途中で飽きだしたり…という去年の流れを踏襲しつついろんなボケを詰め込んで、という印象は変わらず。でも大阪で見たときよりは格段にまとまりが出た印象。大阪は正直いろいろ詰め込みすぎてとっちらかりまくりだったように思うのでw 今回はキーワードがはっきり『リゾート気分』と『アメリカンドラマ』になってたましたかね。
無人島ってことは蚊も人の血吸うの初めてなんちゃう?わあどうしよう、初体験あげちゃう〜!?」『何はしゃいでんねん!』「こぉらグリンダ、はしたないぞ☆」『アメリカのドラマはもうええわ!』っちゅうくだりが好きでした。グリンダw

漫才:先生になりたい

ごくせんみたいな先生になりたい。
先日ルミネで見てあまりの変わりように衝撃を受けたネタ。うーん、やっぱ大阪のときと全然ちがうわー。ルミネでかけてたってことはこれM-1でかけるつもりなのかな〜?と思ったんですがその後レッカペでかけてたので違うっぽい?
それにしても、どうも私はこのネタの石田さんの超ハイトーンボイスキャラを見るとどうしても「美味しんぼ」の副部長を思い出してしまいます。ほら、副部長と教頭で立ち位置的にも近いしw

漫才:峰打ち

「安心せい、峰打ちじゃ」と言ってみたい。
結構もう何度も見てるネタなので、このボケ新しく入ってこのボケカット…とか考えながら見てました。そしたら「井上剣心や!」「井上剣心てw」というくだりが足されてたので、ああありがとう、初見の時からずっとそこ引っかかってたの!そうよね剣心ってなんちゅうセンスだよって思うよね!と思っていたら「いのうえけんしん、って胃の上検診してるみたいな感じやんw」と繋げられて肩すかしをくらいました。違う!そこじゃない!そうじゃないのよ!!ww
あ、あとオチ直前くらいの「ぶしゅー!(斬)」「大統領ー!」ってとこは個人的にはまったく必要ないNGボケだと思うんだけど何で途中から足された上に削られないんだろう…気に入ってんのかなあ。

コント:さくらん

さくとチェリーの別れ話。
ひとつながりのさくらんカップルのさくとチェリー。いろんな理由をつけて別れようとするチェリーと、引き止めるさく。本当は別れたいわけじゃなく、虫に食われちゃったから一緒にはいられないの…という展開。ん?ただのラブストーリー?w
大阪で見たときにはダダハマりだったんですけど、本日はあまりハマらなかったです。なんでだろう?KOCで見たせいもあるのかなあと思うのですが、あんまり関係ない気もする。そのあたりはよくわかんないですが、オチがKOC仕様の方に変わってたってのもあるかもしれないです。大阪では「さくとチェリーは仲良く一緒にケーキになることになったんだけど、チェリーだけが先に味見で食べられてしまう」というオチでした。
それでもやっぱり「どうしてリンゴにあこがれるの!?」「…俺は成長が遅いだけで、実はリンゴなんじゃないかなって」「さく!目を覚まして!」ってくだりとか、「大丈夫、これでも超田舎の老夫婦が営む喫茶店からクリームソーダ冷やし中華のスカウトがあるの!」ってとこなんかは非常に石田さんっぽい視点であり言い回しだなあと思います。そのセンス、すきよ。

コント:面接

理不尽なバイト面接希望者と店長。
自信満々に「雇え」とせまる変なバイト希望者と、困惑する店長。履歴書も書いてこないので話を聞いてみるとなんとニート歴20年の38歳w
うーん、やっぱ私このコントあんまりすきじゃないなーw どうしよう井上さんのエプロン姿とキャラがもっちゃりかわいい><!めちゃ似合う><!手乗りサイズで持ち帰りたい><!*1というのがなかったらたぶん結構しんどい気がする。キャラコントって、直感でキャラに愛情持てるかどうかが分かれ目だと思うんですよねー。だから刑事のネタは笑えてしまうけど、これは笑えないw 十五郎さんに普通にイライラしちゃうw あとそれとは別に、このネタだけツッコミの打率がやたら低かったような気がしました。間の問題なのかな?
「帰れ!」「断る!」「断るな、帰れ!(かすれ気味)」「…喉の調子が悪いようだな、ここを引っ張ろう。断る。」「帰れー!」「断る!」「この先も長いねん、帰れ!」「断るw」「帰れーー!!!」というある意味最低なアドリブが発生してましたが(w、思わず触れたくなる程度にはやっぱり井上さん喉の調子悪そうだなあ〜ってシーンがここ以外でもちょいちょい。正直今年のM-1に向けて何が一番心配っていのーえさんの喉だと思うんだよなー。結構何回も生で見させていただいてますけど、それで好調なときのが少ないってなかなかだよw 慢性気管支炎なんでしたっけか…ほんとお大事にというか気をつけてください。これは普通にしんぱい。

コント:ゲスい物語

フォークデュオ『イブクロ』のゲスい物語。
井上・石田の二人でやっていたフォークデュオ『イブクロ』。それぞれに「ソロでデビューしないか」「漫才師にならないか」というスカウトを受け、しかもなぜか「今夜12時までに相方を説得できたら1000万円あげるから」という条件付き。その言葉につられて説得を試みるが、二人の話が噛み合わず…。
んー、これとさくらんぼに関しては大阪のがよかったかもしれないです。漫才は格段によくなってたんだけどねえ…これはコントと漫才の性質の問題なのか、それとも彼らが漫才師だからなのか、単純に私の主観や思い込みのせいなのか…どうなんでしょう。やっぱりよくできてるなあ、とは思いましたけどね。キーになるのが「1000万円」と「自戒ボケ」なので単独以外では絶対できない感じなのがもったいないという感想は変わらずでした。まあ彼ら単独以外でコントやることはほぼ絶対ないからいいんだけどさー。でもそこそこ面白いんだしやっぱりちょっともったいないなあ。
あとは具体的にはオチ直前30秒前くらいで石田さんがものすごいミスをやらかしておられ、それが一番面白くなっちゃってたのがちょっと残念でしたw おもしろかったけどww なんかKOCの時のフルポンみたいだった…せっかくものすごく綺麗なオチなのに、しまらんかったなー(苦笑)またミスり方が地味でよーw
地味な割にそこ間違えたらいかんわっていう激しいミスだったので、結局DVD撮りのために同じところをもう一回やり直したんですが、当然お客さんは笑っちゃってまあまず切るのは無理だろうなあってな雰囲気になってしまい、石田さんが「お前何か言えやー!俺がただ長い時間スベっただけやんけ!」と井上さんに逆切れしてましたw いやあそこは井上さん喋るシーンじゃないし無理だろう…あなたのミスったタイミングが悪いw まあ差し引いてもだいぶ目線冷たかったですけどねー。目は口ほどにものを言うとはよくぞ言ったもんで「お前そこでやるか?」という呆れオーラが如実に出てましたw ありゃ終わった後絶対一発くらいぺしっといかれてるんじゃないかなww

コント:指

親指と薬指。
お、初見ネタ。「俺なんて全然意味ない」と拗ねて他の指を羨む薬指と、慰める親指。なかなかおもしろかったです。これも着眼点とかフレーズが石田さんっぽいなー。まあオチというか、最後の展開は設定聞いた瞬間から見えちゃったけどw
見ながら思ったのは、ノンのネタは結構発想としては普通だったりわかりやすいものが多いけど、そうと考えさせる暇を与えないというか、そうは見えないような構成や展開をしているものが多いかも、ということ。死角を作るのがうまいとでもいうのかな、盲点を作ってからそこを突くような手法をとってる感じ?あまり意味のない、軽いボケをジャブっぽく重ねてから一発大きいカウンターを狙ってくる感じ、と言い換えてもよし。…いやまあ具体的にどこがどうとは言えないんですけど直感的にねw 私の場合、このネタに関して言えば見た瞬間オチがわかったのに、実際オチるときには話の展開に気を取られて忘れちゃってたのですよね。「あ!そうだ、こういうオチなんだった!」と思いだしてオチた感じ…ってもしかしてこれは私がアホっつーかトリ頭なだけか?(爆)
「お前めっちゃ楽しそうやんけ!」「…たのしい〜^^」というやりとりがアホっぽくてすきだった。かわゆし。
ところでこの指のかぶりものはおそらく大阪ではさくらんぼのオチで使われていた(つまみ食いされるチェリーの頭をはさんでいた)ものだと思うんですが、まさかこれさくらんぼコントのオチ変わって使わなくなったからリサイクル用に作ったわけじゃないよね!?という疑念がw ち、違うよなあ…?いやもしそうだとしたらそれはそれですごいと思うけどw

コント:刑事

ナルシストな先輩刑事とそれにドン引きな後輩刑事の張り込み。
うーん、やっぱりプリンス・プリンサー・プリンセスト井上氏のセリフにいちいち「いーっ>皿<#!」ってなるわーw でもなんか、この感じはイキってるー!というのとは何かちょっと違う気が…。私は関西人ではないんで「イキる」という単語の正確なニュアンスは解らないんですけども、石田さん曰くの「カッコをつけている、調子に乗っている、キザ、イライラする、なおかつ気持ち悪い」という解説と、今までのネタの感じから汲み取ると何だか「言ってることは合ってるんだけどサムイ」という印象だったのですがこれはちょっと違った気がするんだよなー。ただの勘違いしたイタイ人だったようなw いやいつもそうっちゃそうなんだけどww なのでナルシスト、と書いてみましたが、石田さん的にはこれもいきりのうえさんのバリエーションとして作ったのかな?どうなんだろう〜。

ファイナルで喋ろう

内容的には石田さんのフリートークライブでの話と7割かぶり、井上さんのと2割かぶりくらいでだいたい既にレポしてあるんで割愛w 正直その話聞くの3回目!とか下手すると5回目!?とかありましたが、勝手に通い詰めてるのはこっちなので特に文句を言うつもりはありませんw まあDVD収録だからいい話を、と思うでしょうしね。トピックスとしては

  • アハンウフンな上の階のおじいちゃん
  • 隣のアラームと能のクレーム
  • スタッフさんと掃除のおばちゃん
  • ゆかいなマネージャー
  • こわいホテル

というところだったでしょうか。それぞれピンのトークライブのときと違っておもしろかったのは、相方…というか井上さんの反応ですかね*2。「最近上に引っ越してきた人がいて、夜な夜なアハンウフン聞こえてくる」というくだりでは「お前…夢のような部屋やんけ!」と言うておられましたw ほんと明るいスケベだなあんた!www
あ、あと、スタッフさんと泊ってたときにドア全開で「チャンピオンが寝てますから!」「チャンピオンいるんで起こさないでください!」と喧伝されたっちゅう話では「あ、それでかー!」「そのノリが残ってたんか知らんけど、俺(仕事の関係で新潟前乗りしてなかったから)直接会場入りしたら『よっ、チャンピオン!』『みんな!チャンピオンが来たぞ!』みたいに言われて」「M-1とってからもう10カ月とか経ってるのに何でこんなチャンピオンチャンピオン持ち上げられてんねやろ?と思いながらとりあえず『ああ、どうも〜(颯爽)』ってやっといてんけど」と井上さんが納得しておられましたw とんだとばっちりww

漫才:朝寝坊

デートに寝坊しちゃったらどうする?
お、こちらも初見ネタ。ふたりで「ま、いっか☆」と顔を見合わせるのを忘れたころに何度もかぶせてくる、スピード感ある感じがとってもノンっぽいなあ〜と。「ま、いっか☆」のテイストはオードリーっぽくもあり、オードリーというよりはハリガネロックっぽくもあり(シンクロ感が)。これを含め、今ツアーのネタは峰打ち筆頭にノリツッコミがとっても多かった印象。自戒ボケはおそらく大阪より更に減って、全体で3回あったかないかくらいだと思うので、自戒ボケ入れる代わりにツッコミで笑いとれるとこ増やしていこうって腹なのかしらとかいろいろ考えたり。まあ、つっても去年のツアー終了時点では自戒ボケが入ったネタはひとつもなかったし、M-1のあの形は準決勝で初めてやったくらいらしいので、現時点でのネタの出来はさして参考にならんとは思いますが。
初見なのを差し引いてもいいネタ、好きなネタだなあと思いました。さらさらと流れるようでたたみかけも効いてて、なんとなく後味爽やかで、彼ららしい。すごく面白かったのに…あれ、何やってたっけ?となかなか思いだせない感じもまた彼らっぽいw
イキリ漫才時代にやってたデートネタのボケを何か所か残してたと思うので、これはM-1持っていくネタなのかなあというのが見ながら頭をかすめました。だったらいいな〜と思うんですが、ちょっと長かったような気も。どうなんだろう〜?*3個人的にはこれかこの次のネタが好き。先生も結構好きだけどM-1には向かない気がするんですよねー。

漫才:不良のケンカ

ヤンキー漫画みたいなのやってみたい。
M-1でやってた街灯のボケを入れてるのはファンサービスというか、地方公演が多い中で「あ!M-1のあれだ!」と思ってもらうためなんでしょうな。そういや一本目だかで携帯のストラップのボケも入れてたなあ。そういうところがやはり彼らっぽいですね。きっちり一番ウケてたボケをピンポイントで入れてる曲者ぶりも込みでw 他のネタのボケもかぶせて入れてたり、なんだか楽しい感じに仕上がってました。
ちなみに大阪では街灯→大仏のくだりで、その後にイキリポーズ*4が入って『なんで俺の像があんねん!(驚)』「w」っていうやりとりがあったんですが、なくなっちゃってましたね。あれはあの時だけのアドリブだったのかな。結構好きだったんだけどw

EDV・挨拶

「ありがとうございましたー」と、賞金還元シールのアナウンス等しつつで、なんかシールはエンタの神様のスタッフさんと撮ったとか作ったとかそんなことを言ってたような。なんでまた?あと「非売品ですからネットオークションに出さないでくださいねーっつってんのに出す人がいるんですよ!」『そうなんですよ、石田さんいくらになってたんでしたっけ?』「お値段が、なんと今…230円ですよ!」『安い><!』って言ってましたwww お金にならないからやめてね、と。こっちとしては逆に230円になってることにびっくりだよw チケットの半券と一緒で、ツアー行った思い出または記録くらいの意味合いしかないと思うんだけども…。ちなみにうちでは使い道がないのでコースター代わりにされてたりします。しかも裏返しで。我ながらひでえ扱いだw いや二枚持ってるから一枚どうしたらいいのかっていう…。
そして最後に、『最後に…ファンの皆様に重大な発表がございまして』『皆様には申し訳ないんですけど…』などと泣きまねの猿芝居を交えつつ『今年…M-1グランプリに出るんです!』という宣言をして〆な感じで。いやその後もいろいろ言ってましたが。「なんで今年M-1に出ようと思ったんでしたっけ、井上さん?」『そこに…勝負があるからです☆』ん?なんかどっかで聞いた記憶が…?とかw 石田さん曰く、「2連覇するぞー!というよりは、そういう気持ちがないわけではないんですけど、何より自分らがやってて楽しい、楽しめるネタがこのツアーで出来たんじゃないかなと」いうことだそうです。でも井上さんに言わせると『いいように言ってるだけで一千万欲しいだけです』『キングコングに優勝させたくないんです!』ってことらしいw あとは『万が一敗者復活の会場にいることになったら、僕らトロフィー持ってイエーイ!ってやってますから』「敗者復活した人にこれ持ってってください!ってトロフィーを託します」と言ってましたねw それはそれでちょと見てみたいかもしれないww


総評・感想:

東京でやった10本に加えてボツったとおぼしき(wイブクロコン(サー)ト、別会場でやっていたという漫才Gメンのコント、あと大阪の時点では料理番組の漫才が1本あったので、おそらくは全部で13本のネタがあったんだと思うんですが…なんだかんだと忙しい中でこんだけやってくれてありがとうお疲れ!というのがまず第一ですかね。漫才に関しては全部ルミネでかけられるくらいの出来には仕上がってたと思うし、えらいなーと感心する気持ちが強いです。いやまあツアーやるならそうしてもらわなきゃ困るんだけどさw それでもえらいと思いましたね〜M-1出たいにしたって2本ありゃ十分なわけで。いやほんと、お疲れさまでした。


ちょいちょいいろんな人の感想を覗いてみると「セットや小道具が豪華!さすがチャンピオン!」的な評がちょくちょく見受けられたんですが、そうなの?他を知らないからというよりはJ基準でいろいろ感覚おかしくなってるせいなのかよくわからずw Jでなくても、お芝居とかオペラとかなんかアホほどセット豪華だったりするので、むしろ金かかってないなーと思ってました。そうなんだ…。そう考えるとお笑いって圧倒的に費用対効果とでもいうのかな、コスパのいい興業だなあと思ったり。漫才なんか身ひとつとマイク一本だもんなあ…まさに『芸』だよね。まあだから安く見られるんでしょうけど。ありがたいこっちゃ。
安いといえば、本人たちが「(応援してくださるみなさんに感謝の気持ちをこめて、というツアーなので)チケット代を安く設定したので、1万人全部入って収支ちょうどくらい」「利益が出るかどうかはグッズ次第」みたいなことをツアー前に言ってたので、東京限定というきらきらしいセットを見て「あー、グッズ売れたんだね、よかったね」と思いましたw まあDVDが売れるという前提の先行投資かもしれませんし、あとはDHCの何か配ったり100名招待とかやってたからスポンサーとしてついてたのかもしれませんが、最後のトークでも「グッズ売り上げもよかったみたいで、売り上げが…(発表しようとする)」『やめろ!それ誰が得すんねん!よしもと儲かってまんなあ、としか言われへんわ!』というようなやりとりがあったのでw、売れたことは売れたんでしょうねー。


それ以外のごくごく個人的で抽象的な感想としては、これは大阪で見たときから、もっと言うと前回のDVD見たときからうすうす感じてたことなんですけど、「ノンスタのネタは出来にムラが少なくて、みんな70点から90点の間くらいに収まってるがために、単独でみるとどうにもメリハリが少ない」という風な印象を受けました。おもしろくねー!とかまったく笑いどころがわからない、みたいなネタがほとんどない代わりに、一本「ああ、これが見られただけで満足!」っていうくらいに突き抜けたネタがあるわけでもないというか。要するに当たり外れがなさすぎるというのでしょうか。
なんだろう…私はKOCの予選は2回戦と準決勝を見せてもらったんですけど、準決勝より2回戦のが全然ライブとしては面白かったと思ったんですよね。それはもちろんくだけた雰囲気であるとか、ハコがせまいであるとか、MCがおもしろかったであるとか、いろんな要素が入った上での感想なんですけど、中でも一番大きな理由はおそらく2回戦の方が玉石混交というのか、ピンからキリまで交じっててメリハリが効いてたっていうのが大きいのかなーと思うんです。準決勝はもちろんどのネタも面白かったんですが、それゆえに突き抜けて面白い!と感じるのが難しかったんですよね。なんか、このライブで受けた印象はその感じと似てました…っていうとものすごい高評価のようなんですけど、そういう意味ではなくて、あくまでもニュアンスの話ね。クオリティが均一だと偏差値が出にくいってことです。
彼らのすごいところは普通の劇場で他の芸人さんに交じっての相対評価でもそのくらいの点数がコンスタントに出せるところだと思いますが、ひと組だけで見ると優等生すぎるというのかな。もっとどっか突き抜けてるネタがあってもいいかなあというような気がしました。逆説的に言うと、そういう突き抜けた要素としてのイキリだったのかもしれないなあ、とか。
私は彼らのファンで、彼らの漫才がとても好きだけど、彼らのネタは客観的に見て本当にとてもプレーンでスタンダード、悪い言い方をすると個性に乏しいんだろうなあと思うんですよね。そういう中でアクセントをつけるためのイキリだったんだろうなあ、となんだかしみじみと感じ入ってしまった次第です。だからイキリネタのが面白かったって言われちゃったりするんだろうなあ〜と。*5
そんなわけで、私のこのライブに対する感想はやっぱり「面白いというよりは楽しい」「楽しいというよりは好き」です。彼らのネタの感じがたまらなく好きな人が見て楽しいのはまあ当たり前で、そうでない人からするとやっぱり70点から90点くらいの感想になったんじゃないかな?というのが正直なところw 100点や120点の性質ではないよなー。…って、ちと手厳しいかしら?w


…まあなんでこんなぶつぶつ言うって、どうせなら本人たちもやりたいっていう15分漫才とかをやってほしかったっつーのが大きいですわな。漫才6本見させてもらいましたが、どれもだいぶあからさまにM-1仕様の短くできるネタだったので…。絶対にノンスタは長いネタの方がおもしろいのにー><!短いネタばっかだからみんな似たような印象になるんだよ!(毒)
もともと今年も出られるなら出たいと公言した上での話ですし、過ぎたことは言っても仕方ないんですけどもね!でも、ツアーをM-1仕様でお送りしたからにはそれなりの結果を残してくれないと困るわよ!とややぷんぷんしつつ彼らのM-1を見守りたいと思っておりますw そしてさっさと解放されて、来年こそは長尺ネタを好きなだけやってくれ!と願っておく(-人-)


ともあれ、大変遅ればせながらお疲れ様でしたー!楽しかったよ!いろいろがんばれ!な感想文でした。長え!w




追記:そういえば唐突に思い出しましたが、この日一番うれしかったのは、公演後id:fujikomaさんとお喋りさせてもらったときに「いのうえかわいかった」と言ってもらえたことでした!や、やったねいのうえさん!w
そうなんです、みなさんあの子世間で言われてるより割と出来る子だしアホでかわいらしい子なんですー><とここでヲタの主張をしておく。大丈夫です、本気でかわいいと思ってるというよりは「ふ、また無駄な努力しちゃって…」という嘲笑を孕んだばかな子ほどかわいい精神と、ぶっさいくな猫がかわいく見える一種の慣れと愛嬌の類のかわいさだと認識しておりますので!

*1:待て、だいぶ落ち着け

*2:石田さんは基本的に反応薄めだし、喋ってるのも石田さんメインだったので

*3:まあ長かったといっても7分はなかったと思う、今回のネタは体感ですが全部4〜6分くらいなんじゃないかと

*4:くらげつかまえました…じゃなくて、星をつかむポーズ

*5:まあでもだからといって私はイキリ漫才に戻せとかいうつもりは毛頭ないけれど