1/30 第2回 浅草演芸祭@浅草公会堂

壮絶に今更なメモですけども、書き途中のものを先刻発見し、今自分で読んでみたらちょっとおもしろかった(というかちゃんと書いてあってもったいなかった)ので未完だけどあげちゃおう!というw まあもともと自分のための記録ブログなんだからええやんええやーん、とつい自分に嘘をついてしまいがちなワタクシ。
…ち、違うんだから!いのーえさん@庄10をやると宣言したのにできてないからって時間稼ぎにこれを…とか思ってるわけじゃないんだからっ><!

第2回 浅草演芸祭 16:30〜
キュートン/MC/モンスターエンジン/タイムマシーン3号/NON STYLE/弾丸ジャッキー/ライセンス/中川家/MC/キュートン
<休憩>
ジャルジャル/U字工事/灘康次とモダンカンカン/宮川大助・花子/おぼん・こぼん/キュートン/MC

キュートン

OPアクトはキュートン!私的にはオープニングにしてテンション最高潮★芸の性質が性質なもんでノリがお笑いじゃなくて音楽ライブっぽい空気になり、一瞬で温度がガン!と上がってすごい。そして最後にはでっかく『開幕』という幕が!おお、なんかカッコイイ…。いやあこりゃ先陣としては実にいい仕事ですわ。
この後わかったのですがこの日のキュートンは完全にジングルまたはアイキャッチ扱いw でもそれで正しいわたぶん、と思いながら見てました。すごく盛り上がるし瞬発力あるけど、その分長くやると鮮度落ちちゃいますものね。最初はなんでこのメンバーの中でキュートン!?な、大丈夫…?と思ってましたがなるほど納得。よいキャスティングですた、楽しかったです。
しかしいっとう最初に舞台にすっと出てくるチャイナ姿の奴ねえさんがカッコよすぎたんだぜ。ほれる。

OPMC

ビートきよしさんとともにMCノンスタ登場。ノンスタ出てきたときに思ったよりも会場が沸いていたのでよかったねー、と思う。「なんで俺の名前言ったら拍手がやむんだ」@きよしさん そこは半分以上が〜30代であろう客層ではある程度仕方ないと思われw

  • 井「本日はこの前にも1回目もあって2公演ですけど、2回とも来てるよって方?」
  • 石「ちらほらいらっしゃいますね」
  • 井「今あげてるのは、U字工事ジャルジャルのファンの方ですね」w
  • ビ「あんたたちのファンは来てないの」
  • 石「僕らのファンは…そうですねえ…」
  • 客「(拍手)」
  • 石「ああすみません、何人か気使って『ああやらなきゃ…』みたいになってらっしゃいましたけど」
  • ビ「ひとのファンをとるのも芸だからね」
  • 石「そうですね」
  • 井「今日はベテランさんから若手までいろんな方出てらっしゃいますからね」
  • 石「本当に…誰が思いましたか、ここで最初からキュートン見ることになるとは」ww

…みたいな感じでスタート。会話噛み合ってるような、噛み合ってないような。

モンスターエンジン

おお、さりげに初生モンエンモンエンってふたりとも背ぇちっさいんですねえ。
冒頭「前はにのうらごっていうトリオでして…」「荒巻君っていう子が」「小説書くって」って話から「中小企業ー!」「技術ー!」までガッツリ入れ込んでいて何て言うかとても営業の香りが。そのトーク風というか前説風というかやっぱり営業風というか…なのを5,6分(もっとかも)やってから、ネタは「ヤンキーに注意する」。両方合わせてほぼ15分くらいだったかなあ。結構な長さがあった。
確かお正月にどっかの番組で見た記憶のあったネタでしたけども、生で見た方がずっと面白かったです。「空港はおみやげです!おみやげでできています!」ww
モンエンはあれですな、LLR福田さんの言うところの『漫才比率』が結構偏ってるんですな。もうちょっとだけ大林氏の影を濃く…もとい、喋る量多くしてもよいかなあと思うんですけどもどうでしょうかね。

タイムマシーン3号

名前が出たとき&出てきたときの歓声の少なさにびっくり。え、そんな知名度ないか?M-1ファイナリスト経験者だしもうちょい反応あってもいいのになー。そら芸風的にあんまり人気出る感じじゃないし(w、吉本筋の客が多いだろうから仕方ないのかもしれませんけども…すごく上手だし面白い、メジャーどころだと思ってただけに軽く驚きでした。
ネタは「子供が欲しい」。このネタ見るの生で見るのもそろそろ3回目?4回目?でもやっぱ笑っちゃうのですな〜。M-1よりはテンポ落としてたかもしれません。
ここはとにかく尺が5分だったのが残念でした…もっと見たかった><!

NON STYLE

おお、思ったより早いこと出てきたなあ。ネタは「BAR→ごくせん」。前回ルミネで見たときには逆の順番だったので、BARよりごくせんのがカチッとしたオチだから順番変えたのかしら?と思いました。
やってたのは大体12〜13分くらいでしたでしょうか。持ち時間10分だったのか15分だったのか、どっちだったんだろう。トップスピードでぶっとばしてるM-1とはまったく違うテンポで楽しそうにやっとられました。うん、やっぱこっちのが見てて楽しいね^^おもしろかったです。
BARのネタの途中で、井上さんが何ともイライラする感じにバーテンダーがシェイカーを振る動きをした後、石田さんがスマートにシェイカーを振る動きをすると客席から(井上さんとの差に)「おお〜…!」の声がw それを聞いた井上さんが客席に向かって「俺かて出来るわいそんくらい!」とキレてたのがオモロでしたww どんまい!石田さんはバーテンが妙に様になるから仕方ない部分もあるよw そこは体型の差だよねー。
それにしても井上さんがイキるネタはよーウケるというか、よー拍手がつきますねー。感心してしまいました。何でしょう、共感力が高いのか…それはそれで井上さんどんまいな気もするw
まあ井上さんがイキる姿は散々見て耐性付いてる身でも油断すると「どふっ`;・(゚ε゚ )」って変な声出ちゃうくらいのイキリ炸裂のウザさ大爆発なネタですもん、そら石田さんの貶めるセリフにみんな共感しますわなあw この日はなんだったかな…「それで俺がみんなを胸キュンさせんねん」とかそんな感じのところでおかしな音が口から洩れ出てしまったような気がする。む、むねきゅん……。

弾丸ジャッキー

たぃそせーんしゅとー!お目にかかったのはM-1予選以来?そのときよりさらに体操選手が重そうになってたので、大丈夫?膝とか腰にきてない?と軽く心配に。商売道具なわけですから気を付けてくださいませ〜壊したらシャレになりませんぞ!腰痛はつらいよ><
「若手はみんな持ち時間10分ですが」「僕は5分です!」w いやタイマは!?と思いましたがそれはそれとして、あなたたちのネタのスタイルには適切な時間配分だと思いますw
「体操選手のOL」と「自衛隊員の保育士」が好きでした。特に後者はいい具合にしょっぱくていいね。「ポーケットをたたくt…」「やめろー!」w
芸の性質上、若手組だとこのコンビとキュートンがいることで俄然「演芸会」感が出てた感じがします。この舞台によく映えてました。

ライセンス

ライセンス生で見るのはかなり久しぶり!わーいわーい。ただしスーツでなかったのでちょっとしょんぼり。なんで普段ルミネとかの舞台だとスーツなのに、このベテランてんこ盛りの舞台ではカジュアルなんだ?不思議っつーか、基準がよくわからんw
ネタは「コラボ」。おお、このネタやることもあるのか〜!てっきりCM〜カーナビかなあと思っていたので意外でした。…ということは。私ライセンスの漫才生で見るのこれで4回目ですが、4回とも別のネタです*1(驚)すごい効率的というか、彼らの鉄板ネタの本数からするとなかなかすごい確率かもしれない。
ネタはやっぱり安定感がしっかりという感じ。彼らは普段のネタのとき意外と(!)手を抜かないというか、ムラがないですね。特に藤原さんの漫才の役回りは演技力も必要で動きもあって結構疲れそうなのに、それを高値安定で演じてるのがえらいなあと思います。そう考えるとライセンスはやはり出来る子のはずなんだが………(以下自粛)。
相変わらず人気もすごかったですなー。ジャルジャル、ノンスタあたりとファン層かぶってるであろう分を差し引いてもやっぱりすごい人気。ライセンスのファンは現場派多いイメージがあるので、そういう関係もあるのかな?とにかく、場がふわっと浮足立つような空気になったのが印象的でした。そら大谷さんがライセンスすごいよ!と言いたくなるのもわかりますわ。すげーぜ兄さん方。

中川家

「通り魔→通販番組」うーん、フリーダム!どこまでネタかわからない自由さ満点で、超長かったですけどめちゃくちゃ面白かったです。後半5分過ぎたあたりからのけぞって笑ってしまった。この日一番笑ったのはここかなー。もうほんと途中から何の話かまったくわかんなくなってましたがw
ただソースをこぼすだけのくだりなのにどんだけディティール凝ってるんだお兄ちゃん!とw 個人的にはマッサージチェアから川でおぼれる音が流れるくだりがツボでした。いやあおもしろかったー!満足!

MC&企画コーナー

「…若手はみんな大体持ち時間10分なんですけど、中川家さんたぶんですけど25分くらいやってましたよ」@井上というコメントからスタートw そうか、そんなに長かったのか…中川家は途中から時間カウント放棄したんでわかんなかったw


その後MCの3人にプラスして、浅草に縁の深いゲストとして大村昆さんと鯨屋さんの店主さん?が呼びこまれて座りトークだったんですが、これがなんつーかなかなかになかなかなひどさでした。あれはちょっと金払った相手に聞かせるもんじゃないでしょうw
なんでしょう…訳もなく過日の相撲協会理事選のごたごたが頭をよぎる感じ…?要するに、年の功で上をたてるのもほどほどに、バランスが大事ってことでしょうかね。
いやーほんとどこのじさまの自慢話聞かされに来てんだっけかと一瞬ここは誰私はどこな状態に陥りましたわさ。幅広い年齢層向けのイベントとはいえありゃないわー。話がとっちらかりまくっててひどい有様でしたぜよ。需要と供給は読もうぜと。そこを無視するならせめてクオリティは高く保とうぜと。
ノンスタの二人もそれ失礼じゃね?っていうギリギリラインまで踏み込んでたとは思いますけど、でももっとガンガンバリバリ話進めてほしかったなー…あー、でもMCがノンスタのみでビートきよしさんもゲストならまだどうにかなったかもしれないけど、あの状況だとやっぱ難しいのかなー。うーん。
とにかく、私の周りは周りの人ほとんど寝てるか携帯いじってるかしてたというすごい状況でした(苦笑)


芸の世界が年功序列で芸歴が絶対!なシステムだというのは重々承知しておりますが、それはあくまで舞台の上の価値観であって、舞台の下で見ている我々までその中に巻き込まれるのってなんかちょっと違うんでね?って思ってしまいました。正直あんまり意味の感じられない20分だったなあ、ここは…。
っつーか「浅草の歴史を振り返る」って言わんとするところはわからんでもなかったですが、企画の枠組みが大雑把過ぎたし、それ以上にゲストの人選がきつすぎたでしょう〜。あのメンツでそれでも上手く転がして笑いとれそうな人なんて、それこそさんまさんくらいしか思いつかんわ*2!w
次行くかどうかって考えたときに確実マイナス要素になってしまったので、ここは本当に要猛省だと思います。どうせアンケートに散々書かれたでしょうから、ぜひ次に生かしてほしいなあ。

キュートンリターンズ

そんなズタボロMCの後にキュートンの、奴ねえさんがジェンカに合わせて踊る人々の股間を蹴り上げるという1分程度のネタが挟まって、そのネタがフェードアウトしつつ緞帳が下りるという謎の演出w テラシュールwww
その後15分の休憩。

ジャルジャル

「野球を教える」うわー!私このネタ苦手というか、もう嫌いに近いんだよなあ…嫌いなネタなんて今まで見てきたネタ全部合わせても10本もないくらいなのに、なぜその中の1本を狙い撃ち!?w ごめん無理!と思いながら見てました。1部も2部もこのネタだったようなので*3、本人たちは気に入ってるネタなんだろうなあ…ってキングオブコントでかけるくらいなんだから当たり前か。私はこのネタどうしても笑いより先にイラッというかモヤッとした感じが先にきちゃうみたいです。残念。
東京で見る機会はなかなかないせいもあるのか、会場の歓声はすばらしい熱量!M-1の敗者復活のときもすごかったもんな〜。やっぱ人気あるんですねえ。
終わった後にぞろぞろ〜っと十数人ほど人が抜けたので、「え、こんなにいっぱい出待ちの人いんの?」と若干引き気味に見てたんですけど、どうもジャルジャルはこの後にも飛び出しでもう一つイベントがあったみたいですね。あー、なるほど、だからあんなにさっと人が引いたのかー…吉本がスケジュール詰め込みまくる弊害がこんなところにもw

U字工事

「東京に染まってきている福田」去年のM-1の準決勝でやってたネタをやってました。準決勝で見たときには「なんでこれを準決勝に持って来たんだろ?」「3回戦と逆でしょ、どう考えても!」と思ってましたが、こうやって見たら別に悪くないネタだなーと。FAのネタがよすぎたというのもあるでしょうし、こっちのネタは4分だと時間が短すぎたのかもしれませんが、やっぱりM-1ってかなり特殊な舞台なんだろうなあと思いました。これについては後述。
とにかく、このくらい長い尺で肩の力抜けた感じになやる方が面白かったです。U字工事は安定感がありますなあ。どっしりしてて、危うげない感じ。

灘康次とモダンカンカン

うわあ、こりゃまたレトロな…。ギター2人・サックス・ベースの演奏とコントと物まねを織り交ぜたみたいな、何て分類したらいいんだろうっていう芸をなさる方々でした。平均年齢いくつだ!w
小林旭水前寺清子瀬川瑛子…と次々披露されていくものまねのチョイスがいちいち客席と距離ありすぎて、もうなんか途中から逆に面白くなってしまいましたw 中学生とか高校生のときにあった、クラシック音楽とか歌舞伎の移動教室が頭をよぎる感じというか、「こういう文化もあるのですよ」「なるほど」みたいな。ちょっと毛色が違いすぎた感じがしましたね。なるほど実に「演芸」ではありましたが、「お笑い」を求めて行ったお客さんの口には合わなかったというべきか。とりあえず少なくとも私にとっては「funny」ではなく「interesting」でしたわな。

宮川大助・花子

わー、すげえ!なんだかすごい感動がありました。すっごく見やすくて、長い時間やってたはずなのに全然そう感じなくて、もちろん面白かった!わあ、そうか、師匠と呼ばれるっちゅーのはこういうことかー、芸とはこういうことかー、と思わされましたですよ。客席をぐいっと引き込むとかこっちにどんと踏み込んでくるというよりは、無理なくお客さんに歩み寄ってくれてるような印象で、本当にとっても見やすかった。うまいなー!間違いなく一流って感じだ。
とにかく花子さんがチャーミングでしたねえ。オバサンなんだけど、なんかかわいいのだ。服装のせいもあるのかな?ふりふりしたカッコがよー似合うんですよねえ。
ずーっとこうやって元気に漫才続けてほしいなあと思うお二人でした。ほほえましく、楽しく、おもしろい。すてきでした。

/おぼん・こぼん/キュートン/MC

すんません、ここだけなぜかすっぽり抜けてて未完です…ごめんなさいm(_ _)m



総括・雑感

全体的に直近の見ていた舞台(主にM-1予選)に比べて「THE・寄席」な時間の流れ方だな〜というのを強く感じました。ゆったり、まったり、石田さんの言うところの「たっぷり尺を使う」「一つ一つのボケを大事にした」舞台という感じなのかな。肩ひじ張らずリラックスして楽しめました。
…というか、やっぱM-1がちょっと特殊な場なんですねきっと。タイマやノンスタ見ながらすごく感じたのですが、M-1でやってるのとまったく同じスピードや熱量でこの場で漫才したらすごく浮くし、たぶんあんまりウケないんじゃないかと思うんですよね。M-1独特の、4分という時間にネタをどれだけ濃密に圧縮できるか!みたいな、どろっとしたマグマのようなネタは演芸場にあるべきものではないんだろうなと。でもM-1という場にはそれが必要なのかなあ〜などと考えて、すごく昔、テツトモが談志師匠に「もういいよ」「お前らは来るべきじゃねえ」「褒めてるんだよ」みたいなことを言われていたのをふと思い出したりしました。


ま、小難しい話はともあれ、普段とは違った雰囲気で、なかなか見られないようなネタもたくさん見られたので満足でした^^

*1:CM〜カーナビ、刑事ドラマ、ドキドキしたい&三本締め、コラボ

*2:特に鯨屋の店主の方

*3:まあコントなので小道具や衣装の関係とかもあるんでしょうが