コンテンツってダイジダヨネ、というお話。
身近にいるわけではない誰か、タレントと呼ばれる人々、…を好きになるにはきっかけが必要ですよね。
テレビでもラジオでも雑誌でもネットでもライブでも、何かとっかかりが必要。
それが「ソフト」とか「コンテンツ」と呼ばれるものだと思うのですが、これがうまくないとタレント本人に力や魅力があってもそれが伝わらないんだなあ、というのを最近よく思います。
それは具体的に何を見て思ったのかというと、直近のお笑い関係で言うとひとつはリニューアルされたノンスタのオンライン、ひとつはmyzoの芸人インタビューです。
ノンスタのオンラインは私がさんざこきおろしていた「スカイプを使って素人の視聴者とおしゃべり」という企画がやっとこさ終わり*1、新しく「おもちゃで遊ぶ」というシンプル極まりない企画に変わったのですが、これが彼らに合っているようで格段に面白くなったような。もっと突っ込んで言うと、ノンスタのいいところがよく見えて魅力的に映るコンテンツに様変わりしたという印象になったといいますか。
全く同じ枠で同じようにカメラ1，2台スタッフ数名やそこらでメンバーも変わらずやっているのにこんなにも変わるかね、というくらいの変わりようでちょっとびっくりしました。毎週見るのを忘れてしまうものから見るのが楽しみなものに…ただおもちゃで遊んでるだけなのにｗ
これがコンテンツとしていいなあ、と思えるのは他のメディアでは見られないような顔が見られるというところでしょうか。テレビでやるにはゆるすぎるし雑誌では伝わらないしライブではやっていないし、というわちゃわちゃ遊んで楽しそうにじゃれてる、仲よさげな姿。うーむ、三十路の男2人にかける言葉としては不適切かしらと思いつつ「あらやだ子犬みたいでかわいらしい」と微笑ましく見てしまえるのです。まあなんてすてきー＞＜！
かといってテーマが『ゲームで遊ぶ』というシンプルなものなので内輪っぽくもなりすぎないってか、ゲーム自体の持ってる力のおかげでそうはならないし…オーソドックスってスバラシイ。今のところはジェンガ→黒ひげ危機一発→ツイスターとメジャー路線ですがこれがマイナーなゲームになってきたらそれはそれでおもしろそうなので、それも楽しみだったり。
たぶんネット環境が整ってる人なら、ノンスタさんに興味を持ったときオンラインは割と最初に見てみようかなとなるもののひとつだと思うので*2、そこでただの興味を持った人からファンの域まで引き込めるだけの力が（本人とそのコンテンツに）あるかどうかってたぶんとっても大事ですよね。だもんで、この変わりっぷりは本当に喜ばしいです〜こんな改変なら超大歓迎だぜヽ(´ー｀ )ﾉ
スカイプになってから見なくなったという方々はこの機会にぜひ一度見てみてくらさい〜ほんとだいぶマトモになったから！前がひどすぎたってのもあるけどでもそれだけでもないと思うの＞＜！*3
もうひとつの芸人インタビューは、myzoで以前からいろんな芸人さんの30分インタビューが次々アップされていたアレです。…が。
最初まだ数名分しかアップされてない時から薄々思っていたことではあったんですが、あれはインタビュアーと編集のカラーがそれぞれ違いすぎて、はっきり言うと当たり外れが激しすぎるような気がしまして…。最近増えた若手芸人さんのインタビューはことに差を感じたというか…もにょもにょ…。
ええい！はっきり言ってしまおう！あくまで私個人の意見としては楽しみにしていた某芸人さん…の、インタビューが…ひどいっていうかちょっと予想よりずっと浅くてびっくりしたのですよ。せっかく楽しみにしてたのにあれじゃ肩すかしだよう…＞＜
私見ですが、あのインタビューっておそらくかなりの率で「もう既にその芸人さんを好きな人」「その人たちのことをある程度は知ってる人」が見るものだと思うのです。ということは、その見る層のニーズを研究するべきだと思うし、そこを掘り下げるべきなんじゃないかなあと思うのですが…あまりにもインタビューへたくそすぎるっつか、浅い質問は別に今さらだったりどうでもよかったりする話で深い質問は丸投げ感が強いという印象を受けてガックシ。
なんでだろう、若手だから初めて知る人向けに作ってあるの？と思ったのですが、試しにパンサーとか少年少女の動画見てみたらそっちは結構しっかりしたインタビューなんですよね…。具体的に違う点を挙げると「○○と伺ったのですが、それは××なんですか？」みたいなある程度下調べがきちんとしてあってこれを訊こうと決めてきた、みたいな質問がパンサーの方は結構あったのに〜…とか、少年少女はインタビュアーさんの話の膨らませ方が上手で見やすかったのに〜…とか。で、これだけ見比べたら、なんかインタビュアーに恵まれないと不運だなー、って思ってしまいましてねー…。
せっかくの機会なんだからもっと掘り下げて、魅力的で知らないエピソードを引き出してほしかったな〜。もちろん漫才の話もっともっと聞きたかったし、コントはそんなにやっていこうと思っていないのかとか、AGEAGEでの人気についてどう感じてるかとか、これからの展望や野望についてとかとかとかー！*430分では足りないくらい聞きたいこといっぱいあるんだからもっと吟味してよね！ぷんぷん！
…と思っていたのですがその芸人さんのファンの方の意見をいくつか見た結果では特にこういった不満は見受けられなかった（どっちかというとmyzoにインタビュー上がったことに喜んでいた）ようなので、私の独りよがりというか思いこみなのかもしれまへん。しょんぼり。
でもあのインタビューはほんと人によってカラーやクオリティが違いすぎてちょっとどうかと思うのよ！企画自体はありがたいの！うれしいの！でもできればもう少しだけ統一感を！ｗ
こういうのは本当に作り手側の愛情や興味の度合いや幅、力量、取材相手との距離感や親しさというのがほんと浮き彫りになってしまうものなんだなあ、というのをひしひしと感じてしまったので、これからインタビューする芸人さんにはきちんと下調べと愛をもって作って欲しいなーと思いました。いやとりたててどの芸人さんには愛がなかった！とかまで言うつもりはないんだけどさ。まあ比較の問題よね…ほらだってオリラジとかとはあからさまに企画の練りこみ具合がしっかりしててさー…（以下ループするので略）。
ちなみに私が見た中で個人的にオススメなインタビューは…ノンスタは（己の目が曇りすぎているので）別として、個人だと少年少女・坂口、んー…南キャン・山ちゃんあたり。で、全体的によかったのはオリラジ、パンサーでした。ここ2組はベクトルは違えど、見ながらしみじみ「そりゃ売れるわな」と。
それにしてもパンサーはほんと人気出るのも頷けるコンビですねえ。彩り豊かというか、みんなそれぞれキャラ立ってて関係性や経歴が面白い。きっかけさえあれば本格的にドカンといきそうですよな。これからが楽しみだ。
そんてそんなパンサーのを見ながら、幼馴染二人とそれをにやにや観察する人…という構図が面白いらしいジューシーズや、それぞれの来歴がなかなかおもしろいと聞くジャンポケなんかも早くインタビュー上がらないかな〜なんて思いました。
…あ、あとピース見たいですピース！彼らを初めて見たのはノンスタ無限大同期だよ！全員集合！のときですが、そのときから私の中の「なぜ売れてないのかわからない芸人ランキング」の1，2を争う人たちです。なんだろ、綾部さんがいつもいつもネタよりもトークで輝いてしまっているのがいけないのか……？彼の喋ってるときの生き生き具合はさんまさんにも引けを取らないと思うｗ
まあそんなこんなで興味を持った人しかアクセスしないネットのコンテンツでもこんだけ「引き込めるかどうか」というところに差異が出てくること、そしてそれはタレント本人だけじゃなくてスタッフや企画の力もとても大きいことを考えると、いわんや万人が見るテレビをや、ってなもんで…。どれだけいいスタッフと巡り合えるのか、よい関係を築けるのか、企画や番組に恵まれるかどうか…ってのが本当に重要なんだな〜としみじみ実感しました。
私の好きな芸人さんたちが、この先（も）いい番組・スタッフに恵まれますように(-人-)！
…それにしても芸人インタビューに関しては、やっぱ吉本っていくら薄給だろうとも(ｗ、それ以外のところでダントツ恵まれてるよな〜と思いましたね。これの他事務所バージョンめっちゃ見たいけど無理ですもんな。
オードリーとかナイツとかU字工事とかロッチとか、脂のってる若手の本音に迫る30分インタビュー…くぅ、見たいっ＞＜！！！
